ニキビがある部分をセルフ脱毛したい場合、お肌への影響などを心配される方はめずらしくありません。特に、顔や背中などニキビができやすい部分のムダ毛ケアは慎重になる方も多いでしょう。
結論から言うと、ニキビがあってもセルフ脱毛は可能です。しかし、施術可能なセルフ脱毛は2つだけとなり、他の方法はニキビを悪化させる恐れがあるため避けなければなりません。
今回は、ニキビがあっても行えるセルフ脱毛やニキビの原因、ケア方法などを解説します。
ニキビがあっても問題ないセルフ脱毛は2つ!
ニキビがあっても問題ないセルフ脱毛方法は、以下の2つとなります。
- 家庭用脱毛器
- セルフ脱毛サロン
これらは、脱毛サロンで扱っている光脱毛によるセルフ脱毛が行えるものです。家庭用脱毛器は業務用機器を家庭用に調整しているもので、取扱説明書を見れば誰でも簡単にお手入れできます。
セルフ脱毛サロンは、スタッフではなく自分で施術する新しいスタイルの脱毛サロンです。家庭用脱毛器と異なり、業務用の光脱毛機器を使って脱毛できるため、より脱毛効果が高まります。
光脱毛は、毛の黒い色に反応して毛根など発毛組織にダメージを与えるため周辺のお肌への負担は少ないのが特徴です。そのため、ニキビがあってもセルフ脱毛しても問題はありません。
注意!セルフ脱毛できないニキビもある
家庭用脱毛器とセルフ脱毛サロンの光脱毛であれば、ニキビがあってもセルフ脱毛できると伝えましたが、全てにおいて問題ないわけではありません。基本的に、赤みのない白ニキビなら光を照射しても反応しにくいためお手入れ可能です。
ただし、炎症を起こしている赤ニキビや膿が溜まった黄ニキビは避けて照射しましょう。また、炎症などを起こしていない黒ニキビも避けてください。
このようなニキビに照射すると、光の熱によるダメージで悪化してしまう恐れがあります。黒ニキビに関しては、セルフ脱毛の光が反応するため火傷する恐れがあり危険です。
なお、黒ニキビだけでなく、ほくろやあざなどの黒い色素の部分は避けましょう。
ニキビがあるときに避けるべきセルフ脱毛方法は?
ニキビがあるときには、以下のようなセルフ脱毛は避けましょう。
- カミソリ
- 除毛クリーム
- 脱毛ワックス
- 電気シェーバー
これらは、光脱毛のような脱毛ではなく一時的にムダ毛をキレイになくす除毛となります。カミソリは、ムダ毛と一緒にお肌を削るためニキビ部分に使うと痛みや出血などを起こす恐れがあるため危険です。
除毛クリームは、お肌とムダ毛の主成分であるタンパク質を溶かす「チオグリコール酸カルシウム」が含まれています。お肌への刺激が強く、ニキビを悪化させる恐れがあるため避けましょう。
脱毛ワックスも、ワックスとムダ毛を絡めて一気に引き抜く脱毛方法になるため、ニキビ部分には適していません。
電気シェーバーに関しては、お肌への負担はほとんどありませんが、ニキビ部分を処理する際は避けた方が無難です。
そもそもニキビはなぜできるの?
ニキビは治ったと思っても、気づくと新しくできてしまうためキリがないと諦めている方もいるでしょう。ムダ毛ケアをスムーズに行うためにも、まずは基本的なニキビができる原因を理解することが大切です。
ニキビができる原因は、大きく分けて3つあります。
皮脂や汚れによって毛穴が詰まっている
ニキビは、皮脂や汚れが毛穴に詰まることが大きな原因です。本来、お肌はターンオーバーという一定周期で生まれ変わりを繰り返す働きがあります。
通常なら、毛穴に詰まった皮脂や汚れは毛穴から汗と一緒に排出されるものです。しかし、ターンオーバーが乱れていると、古い角質で毛穴がふさがれてしまいます。
そのため、皮脂や汚れが毛穴に詰まったままになりニキビができやすい状態になってしまうのです。
ニキビの元であるアクネ菌の増殖
毛穴に皮脂が詰まっていると、ニキビの元になるアクネ菌が増殖します。アクネ菌は、皮脂を栄養源にするため、皮脂が多い部分にはニキビができやすくなるのです。
皮脂はTゾーンの他にも背中などにも多く分泌されるため、お顔以外も注意しなければなりません。
過剰な皮脂分泌
食生活の乱れやホルモンバランス、お肌の乾燥などによって、過剰な皮脂分泌を起こします。脂質や糖質を摂りすぎると、皮脂分泌が活発になるため注意しましょう。
ホルモンバランスは、睡眠不足やストレス、食生活の乱れ、疲れなどによって影響を受けます。また、生理中や年齢によっても影響が出ることが多いです。
ベタベタするからといって、保湿ケアを避けているとお肌の潤いを補うために皮脂が分泌されます。適度な保湿は、皮脂分泌を整えるためにも大切なのです。
セルフ脱毛するとニキビができにくくなる理由
セルフ脱毛は、ニキビのできにくいお肌作りには欠かせないとも言えるため、スキンケアのひとつとして取り入れていくと良いでしょう。
なぜ、セルフ脱毛によってニキビができにくくなるのか解説します。
お肌や毛穴に汚れや皮脂が付着しにくくなる
セルフ脱毛によりムダ毛がなくなると、お肌や毛穴に汚れや皮脂が付着しにくくなります。お肌が清潔を保ちやすくなり、ニキビができにくくなるでしょう。
基礎化粧品が浸透しやすくなるため
ムダ毛があると、化粧水や乳液、美容液などの浸透を邪魔する場合があります。セルフ脱毛後は、直接お肌へと基礎化粧品を浸透させることが可能です。基本的なスキンケアを行うことで、ニキビのできにくいお肌へと導きます。
毛穴が引き締まる
セルフ脱毛でムダ毛が毛根からなくなると、毛穴がその分引き締まります。毛穴が引き締まると、ニキビの原因になる皮脂や汚れが詰まりにくくなるためニキビ予防に効果的です。
自己処理による肌トラブルが防げる
家庭用脱毛器とセルフ脱毛サロン以外の、カミソリや除毛クリーム、脱毛クリーム、電気シェーバーによる肌トラブルを防ぐことができます。これらの自己処理を頻繁に行うとお肌を刺激から守るバリア機能が低下するためニキビや肌荒れを引き起こす可能性が高まるため避けましょう。
光脱毛をして自己処理の頻度を減らすだけでも、お肌の状態が良くなりニキビ予防になります。
セルフ脱毛以外にニキビを予防する方法
ニキビのないキレイなお肌を目指すには、セルフ脱毛以外にも行うと良いことが多くあります。繰り返すニキビに悩んでいる方は、できるところから取り入れてみましょう。
クレンジングや洗顔で汚れを落とす
お肌や毛穴の汚れは、ニキビができてしまう大きな原因です。メイクをした日は、必ずクレンジングと洗顔を行いましょう。なかには、メイクをしているときにクレンジングだけで終わらせる方がいますが、それぞれ役割が異なるので注意してください。
- クレンジング:メイクや毛穴の詰まりを落とす
- 洗顔:皮脂や古い角質、余分な皮脂、お顔についたホコリや汚れを落とす
このように役割が異なるため、どちらかひとつだけで済ますのは控えましょう。ただし、メイクをしていない場合は洗顔のみで構いません。
定期的に角質ケアをする
お肌のターンオーバーは、約28日周期となっていますが、年齢とともに遅れてしまいがちです。そのため、ピーリング剤を使って月に1回程度古い角質を取り除くケアをしましょう。ピーリングを定期的に行うことで、毛穴が塞がれにくくなります。
保湿を忘れずに行う
保湿は、キレイなお肌には欠かせないスキンケアです。保湿が足りないと乾燥によって皮脂分泌が増えるため、洗顔後は必ず化粧水と乳液で水分と油分を補いましょう。
規則正しい生活や食生活を心がける
仕事や育児などで難しい方も多いかもしれませんが、昼夜逆転や睡眠不足などはターンオーバーやホルモンバランスの乱れなどの原因になります。そのため、ニキビができやすい肌状態になってしまうので注意が必要です。
できるだけ早寝早起きを心がけて、規則正しい生活を意識してみましょう。
ニキビがあっても照射しやすいのはセルフ脱毛サロン
セルフ脱毛サロンが導入している光脱毛器は、HHR脱毛やSHR脱毛と呼ばれるお肌への負担が少ないものがほとんどです。家庭用脱毛器は、IPL脱毛と呼ばれる光脱毛となり、従来の脱毛のようなパチンと弾かれるような痛みを感じる方も少なくありません。
白ニキビへの照射が不安な方やお肌への負担を抑えた光脱毛を希望する方は、セルフ脱毛サロンを検討してみましょう。
ニキビに悩んでいるならセルフ脱毛を試してみよう!
なかなか改善しないニキビに悩んでいる方は、家庭用脱毛器もしくはセルフ脱毛サロンによるセルフ脱毛を取り入れてみましょう。ムダ毛がなくなるだけで、ニキビができにくいお肌を目指せます。セルフ脱毛に加えて、スキンケアや生活の見直しなども効果的です。
カミソリや除毛クリーム、脱毛ワックスは、ニキビを悪化させる恐れがあるため止めましょう。また、脱毛機器の照射は白ニキビのみに行い、赤ニキビや黄ニキビ、黒ニキビは治るまでは避けてください。
なお、悪化してしまったニキビは皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。