セルフ脱毛を家庭用脱毛器で行っていると「入浴後にゆっくりお手入れしたい」と考える方もいるでしょう。しかし、入浴後にセルフ脱毛すると肌トラブルを招く原因になるため、注意しなければなりません。
今回は、入浴後にセルフ脱毛をしてはいけない理由や、入浴を再開するタイミングなどを紹介します。また、入浴後がお手入れする良いタイミングである場合、どのようにセルフ脱毛すれば良いかも併せて見てみましょう。
入浴後にセルフ脱毛をしてはいけない理由
入浴後は、血行が良くなり体温も上がっている状態です。肌も火照って熱を持っているため、セルフ脱毛器の光を照射するとダメージを受けやすくなります。そのため、普段よりも火傷や炎症、赤み、痛みなどの肌トラブルを起こす可能性が高くなり危険です。
なお、家庭用脱毛器のなかには肌を冷やしながら照射できる冷却機能が付いている製品もあります。しかし、入浴後のしっかり温まった肌や体を冷やすほどのパワーはありません。
入浴後にセルフ脱毛したい場合はどうすればいい?
入浴後にセルフ脱毛すると、火傷や炎症などの肌トラブルが起きるリスクがあると分かったものの、お風呂上りに肌のお手入れをする過程でムダ毛ケアをしたい方も多いでしょう。
どうしても入浴後にセルフ脱毛したいという方は、以下のような対策を取り入れてみてください。
入浴後の火照りが収まるまで待つ
入浴後すぐは、体も肌も熱を持っている状態であるため、セルフ脱毛は避けてください。しかし、しばらく時間が経過していつもと同じ程度の体温や肌状態に落ち着いていれば、セルフ脱毛しても大きなトラブルは起きないでしょう。
入浴後、火照りが収まるまで待てないような時間のないときは、残念ですがセルフ脱毛は別の日に行うのが無難です。
セルフ脱毛の日はシャワーのみで済ませる
事前にセルフ脱毛をすると決めている日は、入浴は避けてシャワーのみで済ませましょう。温度は38〜40℃程度のぬるめに設定しておくと、体や肌もそれほど熱を持ちません。
ただし、シャワーでも長時間浴び続けると火照りの原因になるため、セルフ脱毛の日は短時間で済ませることを心がけてください。
また、セルフ脱毛前にゴシゴシと体を洗ってしまうと、摩擦による刺激で肌がダメージを受けてしまいます。肌がダメージを受けている状態で照射するのも、肌トラブルを起こす原因になるため、手で優しくなでるように洗いましょう。
セルフ脱毛後の入浴はいつから再開していいの?
セルフ脱毛後の入浴は、基本的には照射した24時間後からOKとなっています。24時間後の肌状態を見て、特にいつもと変わらなければ様子を見ながら入浴して構いません。これは、脱毛サロンやクリニックでも同じです。
ただし、24時間経過しても肌の赤みや痛みなどがある場合は、引き続き入浴は避けておきましょう。肌状態は個人差があるため、24時間以上経過してから入浴を再開するケースはめずらしくありません。
数週間経っても肌状態が戻らない場合は、一度皮膚科に相談してみましょう。
セルフ脱毛中の入浴後のスキンケア方法
セルフ脱毛中は、入浴後のスキンケアも大切です。入浴後にセルフ脱毛してしまった場合も、同じようにスキンケアして肌の様子を見てみましょう。
水分はタオルで押さえる
入浴後の体や顔の水分は、タオルで擦らず押さえて吸収させましょう。タオルで擦ってしまうと、摩擦により肌に負担がかかってしまいます。
基本的には、セルフ脱毛期間中は摩擦など肌への刺激を避けることを心がけてください。
火照りなどがある部分は冷やす
前日にセルフ脱毛をした場合、入浴後に火照りを感じるかもしれません。ヒリヒリした痛みや赤み、かゆみなどを起こすケースもあります。
このように、普段とは違った肌状態のときはタオルで包んだ保冷剤や冷たいタオルなどでしっかり冷やしましょう。冷やすことで、火照りや痛みなどを鎮静することができます。
保湿ケアをする
セルフ脱毛を始めると、熱によって肌が乾燥しやすくなります。入浴後はさらに水分が蒸発しやすいため、しっかりと保湿ケアを行いましょう。
また、保湿は肌を刺激から守るバリア機能を高めるためにも大切なケアです。セルフ脱毛器の熱によってデリケートになりがちな肌を守るためにも、セルフ脱毛している部位を中心に全身の保湿ケアを行ってください。
セルフ脱毛期間中の入浴で注意したいこと
ここからは、セルフ脱毛期間中の入浴で注意してほしい3つのポイントを紹介します。
体や顔を洗うときなどは摩擦を避ける
体や顔を洗うときや入浴後の水分の拭き取り時などは、なるべく摩擦を避けるように心がけましょう。
ボディソープは泡立てて手のひらで優しく体をなでるようにして洗います。体を洗うとき使われているナイロンタオルなどは、肌への刺激が強いため、セルフ脱毛を始めたら使用を控えましょう。
顔は、洗顔フォームをしっかり泡立てて泡で洗うイメージで優しく洗顔してください。
お湯の温度は適切に調整する
寒い時期や体が冷えているときなどは、熱い温度の湯船を好む方もいるでしょう。しかし、あまりにも高温のお湯で入浴すると、肌への刺激になったり乾燥したりなど、肌トラブルが起きてしまう可能性があります。
38~40℃程度のぬるめのお湯で入浴すると、肌への負担も少なく火照りなども起きにくくなるので調整しましょう。
入浴以外にもセルフ脱毛前後に気を付けたいこと
セルフ脱毛前後は、入浴以外にも気を付けたいことがあります。今回は、主な3つの気をつけてほしいポイントを紹介するので参考にしてみてください。
運動やサウナ、岩盤浴なども避ける
セルフ脱毛前後は、入浴と同じように運動やサウナ、岩盤浴のような体を温める行動は避けましょう。また、サウナや岩盤浴は入浴よりも多くの汗をかくため、細菌が増えてしまうおそれもあります。
セルフ脱毛後に、このような汗をかく行動をすると細菌が毛穴に入り肌トラブルが起きる場合があるため避けてください。さらに、体温が上がることで炎症や赤みなどを起こすことも考えられるため、セルフ脱毛前後はサウナや岩盤浴は避けましょう。
なお、入浴と同じくセルフ脱毛後24時間経過して肌状態に問題がなければ様子を見ながら再開しても構いません。肌が弱い方は、3日程度控えておくと良いでしょう。
飲酒
飲酒も、入浴や運動などと同じく体温を高める行動に含まれます。アルコールにより全身の血行が良くなり、赤みやかゆみなどを起こす恐れがあるため、セルフ脱毛前後は飲酒を禁止している脱毛サロンやクリニックがほとんどです。
また、アルコールの利尿作用により体内の水分も失われ乾燥しやすくなります。乾燥していると、刺激を受けやすくなるため、照射時に強い痛みを感じたり肌トラブルを起こしたりするリスクも高くなり危険です。
アルコール分解の速度は個人差があります。完全にアルコールが抜けるまでの時間は分からないため、セルフ脱毛前後は飲酒を控える、もしくは翌日以降にセルフ脱毛をずらすなどの対処をしましょう。
日焼け
日焼けをしてしまうと、火傷や赤み、かゆみ、乾燥などの肌トラブルが起こる可能性があるため、セルフ脱毛を中止しなければならない場合があります。また、メラニン色素に反応する光を照射するセルフ脱毛器の場合、ムダ毛ではなく肌の色に反応してしまい、抑毛効果が半減する恐れもあるでしょう。
セルフ脱毛を始めたら、天気や季節関係なく日焼け止めクリームや日傘などを使って日焼け対策を徹底してください。
まとめ
セルフ脱毛を入浴後にする場合は、十分に体温が下がり肌の火照りが収まっていることを確認できてからにしましょう。また、照射するときは低い照射レベルから徐々に上げていくなどして、肌の様子を見ながらお手入れを進めてください。
入浴後以外にも、運動やサウナ、岩盤浴、飲酒、日焼けもセルフ脱毛期間中は避けましょう。火傷や炎症、赤み、痛み、乾燥などの肌トラブルを招く原因になります。
肌トラブルを避けるためには、セルフ脱毛前後の入浴は避けてシャワーのみで手短に済ませることを心がけてみてくださいね。