男性にとって、毎日のルーティンと言っても過言ではないヒゲ剃り。毎朝キレイにヒゲを剃ってから出勤することを面倒に感じている方も多いのではないでしょうか。
また、ヒゲが濃くて悩んでいる方やヒゲ剃りによる肌トラブルが絶えない方もめずらしくありません。
そんなときにおすすめなのが、ヒゲのセルフ脱毛です。今は、男性も脱毛する時代であるため、ヒゲをキレイにセルフ脱毛できる手段も増えています。
今回は、ヒゲのセルフ脱毛について、方法からメリット、デメリット、注意点などを徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
セルフ脱毛でヒゲはキレイに脱毛できる?
結論から言うと、セルフ脱毛でヒゲはキレイになります。ヒゲの形を整えるだけ、全体的に毛量を減らしたい、全てのヒゲをツルツルにしたいなど、ヒゲに対する希望によって脱毛完了までの時間は異なりますが、コツコツお手入れを続ければ理想に近づけることが可能です。
セルフ脱毛の方法は、毛が生えてこないようにする根本的な脱毛と一時的にキレイに処理する除毛の2つがあります。ヒゲは濃くて太い毛が密集しているため、本気でキレイにしたのであれば根本的な脱毛がおすすめです。この場合、脱毛サロンで受けられる光脱毛によるセルフ脱毛を選びましょう。
効果的なヒゲのセルフ脱毛の方法は?
ヒゲのセルフ脱毛に最も適しているのは、脱毛サロンで受けられる光脱毛です。光脱毛は、脱毛サロンに通わなくても家庭用脱毛器を購入することで、自宅にて手軽に行えます。また、家庭用脱毛器よりも効果を高めるためにはセルフ脱毛サロンを利用するのもおすすめです。
それぞれの脱毛方法について解説するので、あなたに合う方法でヒゲのセルフ脱毛を検討してみましょう。
セルフ脱毛サロン
セルフ脱毛サロンは、無人の脱毛サロンです。時間制で予約を取り、短時間で希望の部位のみ脱毛して帰宅できるため、忙しい方やスタッフに施術したもらうのは恥ずかしいといった方などが利用しています。
ヒゲ脱毛に関しても、範囲が狭く短時間で脱毛できるため仕事帰りなどに立ち寄って脱毛できる点からおすすめのセルフ脱毛の方法です。
セルフ脱毛サロンでは、業務用の光脱毛機器を使って脱毛できるため効果も抜群。脱毛機器の種類はセルフ脱毛サロンごとに異なりますが、HHR方式と呼ばれるハイブリッド脱毛や蓄熱式のSHR脱毛が一般的です。
ハイブリッド式は、毛の発毛や成長に必要な毛乳頭(もうにゅうとう)と発毛の司令塔であるバルジ領域の両方を弱らせて脱毛効果を得られます。
SHR脱毛は、バルジ領域のみにアプローチする脱毛方法です。ハイブリッド脱毛とSHR脱毛は、共に痛みが少なくヒゲ脱毛においても負担の少ない脱毛が行えます。
契約する際に、脱毛機器の使い方の説明を受けられたりマニュアルが用意されていたりするため、初めて脱毛機器を扱う方でも簡単に操作可能です。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器は、脱毛サロンで扱われているIPL脱毛を家庭用に出力などを調整したものです。IPL脱毛とは、毛乳頭にアプローチする脱毛方法となります。家庭用脱毛器はほぼ全てIPL脱毛です。
毛乳頭を弱らせるため、脱も効果が高いのが特徴ですが、家庭用に調整されているため脱毛サロンと全く同じような脱毛ができるとは限りません。
しかし、今は家庭用脱毛器も進化しており、サロンクオリティーの商品も販売されています。購入する際は、照射出力の高いものを選ぶとヒゲ脱毛にも高い効果を発揮するでしょう。
ヒゲをセルフ脱毛するメリットとデメリット
ヒゲのセルフ脱毛は、多くのメリットを得られるため魅力的です。一方で、ヒゲ脱毛より発生するデメリットもあるためよく理解してから脱毛すると後悔しないでしょう。
ヒゲのセルフ脱毛によって生じる、メリットとデメリットを順番に紹介します。
メリット1.ヒゲ剃りの手間がなくなる
ヒゲのセルフ脱毛で得られる大きなメリットは、やはりヒゲ剃りの手間がなくなることです。ヒゲで悩む男性は、朝だけでなく夕方や夜にもヒゲを剃っているケースもあり、1日の中で費やす時間ももったいなく感じるでしょう。
セルフ脱毛すると、ヒゲの毛量が減ったり毛が細くなったりとツルツルにならなくても剃りやすくなります。もちろん、ツルツルにすればヒゲ剃りは必要なくなるため、時間に余裕が生まれるでしょう。
メリット2.キレイなヒゲの形を保てる
セルフ脱毛は、ヒゲをツルツルにするだけではなく形を整えることもできます。ヒゲのデザインにこだわりを持っている方は、普段剃って整えている部分のみ脱毛しましょう。徐々に照射している部分のヒゲは生えてこなくなるため、きれいな形を保つことができます。
メリット3.清潔感が増す
ヒゲをセルフ脱毛すると、青ヒゲの解消や毛穴が目立たなくなるなどの効果も得られ清潔感が増します。ヒゲ剃りの頻度も減っていくため、カミソリによる肌荒れなど改善されることも清潔感に繋がるでしょう。
セルフ脱毛してお肌のお手入れを続ければ、キメの整ったツヤのある肌状態へ変化します。お顔の清潔感は相手に与える印象も良くなるため、ビジネスシーンからプライベートまで大きなメリットとして実感できるはずです。
デメリット1.脱毛前のヒゲには戻らない
1度脱毛してしまうと、元の状態に戻すことはできません。ヒゲも例外ではなく、ツルツルの状態まで脱毛した場合はヒゲを生やしたいと思っても当然生えてこないため諦める必要があります。
男性のお顔の印象を変えるヒゲだからこそ、10年20年先のことも考えて脱毛するか検討してみてくださいね。
デメリット2.照射時に痛みがある
家庭用脱毛器で使われているIPL脱毛は、毛の黒い色に反応して光が熱エネルギーに変化し、毛乳頭にダメージを与えます。そのため、毛の色が濃かったり太かったりすると、光の反応が強くなり、熱さや痛みを感じやすくなることがほとんどです。
ヒゲは、濃く太い毛が密集しているため照射時の痛みは強くなります。さらに、お顔の皮膚は薄く骨が近いため痛みに弱い方は注意が必要です。
とはいえ、セルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器共に、照射レベルを細かく調整できるためあまり心配はいりません。最初は、最も弱いレベルから始めてみましょう。毛が薄く細くなってくると、痛みが弱くなってくるため照射レベルを上げられるようになります。
デメリット3.初期費用がかかる
カミソリと比較すると、家庭用脱毛器は初期費用がかかります。しっかり効果が期待できる商品を購入する場合、10万円程度は予算に考えておくべきでしょう。1万円程度の安価な家庭用脱毛器もありますが、ヒゲのような濃くて太い毛をしっかり脱毛するには少し不安が残ります。
セルフ脱毛サロンは、入会金や更新料などがないところを選ぶと良いでしょう。初期費用が抑えられるだけでなく、月額5,000円の定額で脱毛し放題といったプランもあるため、毎月の支出は少なく済む場合があります。
ヒゲのセルフ脱毛に必要な回数と期間の目安
セルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器でヒゲ脱毛する場合、脱毛完了までの照射回数と期間はどのくらい必要になるか確認しておきましょう。
目安回数
脱毛は、数回だけの照射では完了しません。脱毛完了までの回数は個人差がありますが、4~5回目の照射あたりから毛の変化を実感する方が多くいます。
定期的に照射回数を重ねていき、12回程度で納得できる脱毛効果を得られる方もいれば18回でようやく完了にする方もめずらしくありません。また、家庭用脱毛器の場合は商品によって照射出力が異なるためさらに回数は個人差が大きくなります。
そのため、12~18回程度をひとつの目安回数として定期的に照射していきましょう。
目安期間
脱毛は、毛周期という毛の生え代わりのサイクルに合わせて照射するのが効果的です。毛周期に合わせて照射すると、2~8週間に1回程度のサイクルとなります。
月2回のサイクルとすると、約半年で12回の照射が終わる計算です。
脱毛のペースに関しては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
【セルフ脱毛の施術頻度】毛周期に合わせて効率よく脱毛を進めよう!
おすすめできないヒゲのセルフ脱毛方法に注意!
セルフ脱毛と呼ばれている方法は、セルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器だけではありません。もっと手軽に行える除毛に分類されるセルフ脱毛方法もあります。
しかし、ヒゲ脱毛に適している方法はほとんどありません。特に、以下の4つの方法はお肌や毛穴のトラブルにつながるため避けましょう。
- 脱毛テープ
- ブラジリアンワックス
- 毛抜き
- 除毛クリーム
まず、毛を抜く脱毛方法は非常に痛みが強く感じるケースが多く毛穴への刺激も避けられません。特に男性のヒゲは、他の部位や女性の毛に比べて太くしっかり生えていることがほとんどです。このような毛を脱毛テープやブラジリアンワックス、毛抜きで無理に引き抜いてしまうとトラブルが起きやすく痛みも非常に強くなります。
ヒゲを抜いたあとの毛穴は細菌が入り込みやすくなっており、毛嚢炎(もうのうえん)や埋没毛(まいぼつもう)といったトラブルの原因となるため注意が必要です。
毛嚢炎は、毛穴に貼り込んだ細菌により炎症を起こしてしまう細菌性感染症となり、悪化すると皮膚科での処置が必要になることもめずらしくありません。
埋没毛は、皮膚の下で毛が成長してしまう症状です。埋もれ毛とも呼ばれており、皮膚の下の毛はカミソリなどでもそれないため目立ってしまうのがネック。かゆみや赤みなどを伴うこともあり、不快感が増します。
そして、毛を溶かして処理する除毛クリームは、基本的にお顔には使えません。チオグリコール酸カルシウムの働きによりタンパク質を溶かすため、毛だけでなくお肌にも大きな刺激を与えます。痛みや赤み、炎症などを起こす恐れがあるため、お顔への使用は止めましょう。
ヒゲをセルフ脱毛する際の注意点
ヒゲのセルフ脱毛をスムーズに進めるために、以下の4つのポイントを守るよう心がけてください。
毎日照射しない
毎日脱毛器で照射しても、脱毛効果に大きな変化はありません。逆に、お肌への負担が大きくなり肌荒れや乾燥などの原因なるのでやめましょう。
日焼けに注意する
脱毛期間中は、日焼けをしないように紫外線対策を行いましょう。日焼けしてしまうと、お肌への負担が大きくなるため脱毛を休む必要あります。
また、照射後のお肌はとてもデリケートなので紫外線を浴びると炎症などを起こす恐れがあるため危険です。
特にお顔は日焼けしやすいので、日頃から日焼け止めクリームを使うなど対策を心がけましょう。
事前処理には電気シェーバーを使う
脱毛器で照射する前には、火傷などを防ぐために必ず事前処理でヒゲを剃ります。事前処理では、カミソリではなく電気シェーバーを使いましょう。
カミソリは、ヒゲと一緒にお肌も削ってしまうため負担が大きい処理方法です。ケガをする恐れもあり、その場合は脱毛を休まなければなりません。
電気シェーバーであれば、お肌への負担も少なくケガをするリスクも少なくなります。実際、脱毛サロンでも電気シェーバーを推奨しているので、セルフ脱毛にも取り入れましょう。
保湿する
照射後のお肌は、熱により乾燥しやすく刺激に弱い状態です。必ず、化粧水と乳液で保湿してお肌を守りましょう。
なお、アルコールの含まれていない低刺激の保湿剤がおすすめです。敏感肌用などのマイルドな使い心地の化粧水と乳液で優しく保湿しましょう。
セルフ脱毛でヒゲをキレイに整えよう!
ヒゲの悩みは、脱毛することで解消できるケースが多くあります。カミソリや電気シェーバーで1日何度も剃る手間が省けるだけでなく、青ヒゲや毛穴トラブル、肌荒れなども改善されるでしょう。
より効果的な脱毛方法は、業務用の脱毛機器が使えるセルフ脱毛サロンです。ヒゲだけなら短時間で照射できるため、仕事帰りなどに通っても負担にはなりません。自宅でセルフ脱毛したい方は、家庭用脱毛器で自由にお手入れしていきましょう。