脱毛サロンとセルフ脱毛は、光脱毛によるムダ毛ケアができます。医療レーザー脱毛に比べると、光脱毛は抑毛効果を実感できるまで時間がかかてしまうところがネックです。
そのため、脱毛サロンとセルフ脱毛を併用して早くお手入れを終わらせようと考える方もいるでしょう。
しかし、脱毛サロンとセルフ脱毛の併用は注意しなければならない部分が多く、安易に取り入れると後悔することも。
今回は、脱毛サロンとセルフ脱毛の併用について避けた方がいい理由や、取り入れる際のポイントなどを解説します。
脱毛サロンとセルフ脱毛の違い
脱毛サロンとセルフ脱毛は共に、ムダ毛の成長を抑制する効果を持つ光を照射する光脱毛器を使ったムダ毛ケア方法です。
抑毛効果を出す仕組みに、大きな違いはありません。
脱毛サロンとセルフ脱毛の異なる点は、照射出力です。脱毛サロンの業務用光脱毛は、専門知識と技術を持つプロのスタッフが施術するため、照射出力が高く設定されています。
一方、セルフ脱毛で使用する家庭用脱毛器は、一般家庭で誰でも施術できるように照射出力が低めになっています。痛みの少ないお手入れができますが、効果を実感するまで時間がかかる点がネックです。
脱毛サロンに近いセルフ脱毛を希望するのであれば、セルフ脱毛サロンを選びましょう。セルフ脱毛サロンは、プロ仕様の光脱毛器を使ってお手入れできます。
通常の脱毛サロンと比べると照射出力は劣りますが、家庭用脱毛器よりも高い抑毛効果を得られるのでおすすめです。
基本的には脱毛サロンとセルフ脱毛の併用はNG!
結論からいうと、脱毛サロンとセルフ脱毛の併用はできないものとして考えましょう。併用できない理由は主に3つ挙げられます。
毛周期に合わせる必要があるから
脱毛器の種類によって異なりますが、光脱毛は毛の生え変わりサイクルである毛周期に合わせる必要があります。
毛周期の中で抑毛効果を得られるのは、成長期の毛のみです。
成長期の毛は、肌表面にある全ての毛のうち約20%程度しかないと言われています。脱毛サロンとセルフ脱毛器では照射出力が異なるため、毛周期に合わせるタイミングも変わります。
脱毛サロンは2カ月1回程度、セルフ脱毛は1~2週間に1回程度です。
脱毛サロンとセルフ脱毛を併用すると、この毛周期のタイミングがずれる可能性があります。抑毛効果を得られない退行期や休止期の毛に照射してしまう場合があるため、脱毛サロンとセルフ脱毛を同じタイミングで併用してもメリットはありません。
肌に大きな負担がかかる
脱毛サロンとセルフ脱毛を併用すると、肌へ大きな負担がかかります。毛のメラニン色素に反応する光であるものの、照射した周辺の肌は熱や刺激によるダメージを避けられません。
脱毛器を照射した肌は、日焼けしているような状態です。火傷や炎症、ヒリヒリした痛み、乾燥、かゆみなどの症状が起きる場合があります。
肌状態が悪くなると脱毛サロンとセルフ脱毛共に中断しなければならなくなり、お手入れが終わる時期も遅くなるでしょう。
脱毛サロンの費用が無駄になることも
脱毛サロンで全身脱毛を行う場合、12回の施術回数で30万円近くかかるケースはめずらしくありません。照射出力の高い光脱毛器を使って、プロであるスタッフが丁寧に施術してくれるため、多くの方が納得して高額ローンを組んでいます。
しかし、セルフ脱毛を併用すると脱毛サロンの費用を払ったにもかかわらず、コース消化する前にお手入れが終わってしまう場合もあるでしょう。
また、セルフ脱毛でムダ毛が細くなると、脱毛サロンの脱毛器によっては光の反応が鈍くなる場合があります。高額ローンを組んで施術を受けても、満足できる効果を得られない場合も出てくるため、費用が無駄になってしまうこともあるでしょう。
使い方次第では脱毛サロンとセルフ脱毛の併用が可能
ここまで、脱毛サロンとセルフ脱毛の併用はあまりおすすめできないとお伝えしてきました。しかし、使い方次第では脱毛サロンとセルフ脱毛の併用が可能です。
むしろ、併用した方がニーズに合うムダ毛ケアができる方もいるでしょう。どのような使い方をすれば脱毛サロンとセルフ脱毛の併用ができるのか紹介します。
使い方1.施術する部位を分ける
脱毛サロンとセルフ脱毛の併用をおすすめできないのは、同じ部位を同じタイミングで照射するときです。施術する部位を、脱毛サロンとセルフ脱毛で分ければ併用しても問題ありません。
例えば、毛量の多い脇やVIOは脱毛サロンで行い、他の部位はセルフ脱毛するといったように、部位が被らなければ併用可能です。
使い方2.脱毛サロンで残ったムダ毛をセルフ脱毛する
脱毛サロンに通える予算が限られている方は少なくありません。お手入れ完了の目安回数は12回と言われていますが、なかにはまだムダ毛が残っている方もいます。
納得できるまでお手入れを続けるには、追加契約が必要です。なかには、一部分だけムダ毛が残っているだけの方もいるでしょう。
このような場合は、セルフ脱毛でお手入れを継続すると費用を抑えることが可能です。お手入れする部位も自分で自由に決められるため、無駄なくムダ毛毛を継続できます。
使い方3.脱毛サロンの予約が取れないときにセルフ脱毛する
脱毛サロンは一般的に、2カ月に1回程度のスパンで通うべきであるのに、予約が取れずに何カ月も施術を受けられないでいる方が少なくありません。これは、予約の空きがなかったり希望日が埋まっていたりするケースが多いのが理由です。
当然ながら、予約が取れない限り施術は受けられません。ムダ毛ケアも進められず、なかなか抑毛効果を実感できない方もいるでしょう。
このようなときにセルフ脱毛を取り入れると、脱毛サロンの遅れをカバーできるのでおすすめです。
例えば、次の予約が4カ月先になってしまった場合は、本来施術するべき2カ月目の時期にセルフ脱毛を取り入れます。このように併用すれば、毛周期などにも影響を及ぼすことはありません。
脱毛サロンに通えないならセルフ脱毛サロンがおすすめ!
仕事や育児、介護などで、脱毛サロンに通うのが難しくセルフ脱毛を選ぶ方もいるでしょう。自宅から出ることができるのであれば、家庭用脱毛器よりもセルフ脱毛サロンを利用してムダ毛ケアを始めてみましょう。
家庭用脱毛器に比べて、照射出力の高いプロ仕様の光脱毛器でお手入れできます。通常の脱毛サロンにはない魅力も多く、今人気の高まっているムダ毛ケア方法です。
セルフ脱毛サロンの主な特徴は以下のものが挙げられます。
- 24時間営業だから脱毛サロンより予約が取りやすい
- 完全無人だから人に会わずにお手入れを完結できる
- 脱毛サロンよりもリーズナブルな価格設定
- ペアプランで2人まで同時入室できるから手の届かない部位も照射可能
- 追加契約などの勧誘をされる心配がない
脱毛サロンとセルフ脱毛サロンの違いは、コチラのページにもまとめているので併せてご覧ください。
脱毛サロンとセルフ脱毛の併用がおすすめの部位
セルフ脱毛をメインにムダ毛ケアをしている方も、部位によっては脱毛サロンと併用した方が良い場合もあります。
手の届かない部位や自分でお手入れするのが不安な場合などは、脱毛サロンでの施術も検討してみましょう。特に、以下のような部位は脱毛サロンで施術してもらうとキレイに仕上がります。
- VIO
- うなじ
- 背中や腰
VIOに関しては、家庭用脱毛器によってはIOラインへの使用を禁止されている製品もあります。自己責任で使用した場合、火傷や炎症などを起こし日常生活にも支障が出るため、必ず取扱説明書を確認して使用部位は守りましょう。
セルフ脱毛サロンはVIO全てに使用できる店舗もありますが、IOラインは自分で照射するのは難しい部位です。
パートナーなどに手伝ってもらう方法もありますが、IOラインはデリケートな部位でもあるため、脱毛サロンでプロにお手入れしてもらうことも選択肢に入れておきましょう。
まとめ
脱毛サロンとセルフ脱毛は、使い方によっては併用可能です。併用することで、脱毛サロンで残ってしまったムダ毛ケアができたり予約が取れないときにお手入れを進められたりできます。
しかし、同時期に脱毛サロンとセルフ脱毛を併用すると、毛周期に合わせることができず効果が期待できないときや肌への負担が大きくなってしまうときがあるため注意も必要です。
脱毛サロンとセルフ脱毛の併用は、お互いの足りない部分を補うことを目的にしましょう。