セルフ脱毛をする方の「早く脱毛を終えたいから毎日照射したい!」という声もありますが、これは適切な施術頻度ではありません。結果的に、お肌に負担をかけるだけで家庭用脱毛器の無駄使いになってしまうことがほとんどです。
セルフ脱毛は、脱毛サロンのようにアドバイスをしてくれるスタッフはいません。そのため、施術頻度やタイミング、照射回数などは自分で全て決める必要があります。自分の好きなタイミングで自由に脱毛できるのはセルフ脱毛の魅力ですが、施術頻度は適切なタイミングを守りましょう。
今回は、セルフ脱毛のベストな施術頻度を解説するのでぜひ参考にしてみてください。
セルフ脱毛はどのくらいの頻度で行えばいいの?
セルフ脱毛は、自宅で行う家庭用脱毛器を使用する方法とセルフ脱毛サロンに来店する方法の2択です。どちらの脱毛方法を選ぶかによって、適切な施術頻度も変わってきます。
家庭用脱毛器の場合
家庭用脱毛器の場合は、購入した製品にある取扱説明書を確認すると適切な施術頻度が記載されています。メーカーによって施術頻度は異なるもの、1~2週間に1回程度を推奨しているメーカーがほとんどです。
セルフ脱毛サロンの場合
セルフ脱毛サロンは、約2週間に1回の施術頻度を推奨しています。セルフ脱毛サロンにおいても、操作マニュアルや公式サイトに適切な施術頻度が記載されているので確認しましょう。
導入している脱毛機器によって、適切な施術頻度が異なるため注意が必要です。
セルフ脱毛の頻度は毛周期を目安にする
セルフ脱毛の施術頻度は、毛周期を目安にすると効率よく無駄なく脱毛を進められます。毛周期とは、毛の生まれ変わりサイクルのこと。基本的に、毛は「成長期→退行期→休止期」という3つのサイクルを繰り返して生え変わっています。
- 成長期:毛が成長する時期。毛根にある毛の成長に必要な毛乳頭(もうにゅうとう)までしっかりと熱が届いてダメージを与えられる。もっとも脱毛効果が得られるタイミング。
- 退行期:毛の成長が止まる時期。毛の色も薄くなり光があまり反応しないため脱毛には適していない。
- 休止期:毛が抜け落ちる時期。毛穴に毛がないため脱毛効果は得られない。
脱毛効果が得られるのは、基本的にも成長期の毛のみです。特に、自宅で脱毛する家庭用脱毛器は毛周期に沿って施術しなければ効果が発揮できない仕様となります。
セルフ脱毛サロンの脱毛機器は、毛周期に関係なく脱毛効果を得られる仕様のものもあるため確認しましょう。SHR方式式やHHR方式の脱毛機器は、毛乳頭ではなくバルジ領域と呼ばれる毛を作るときに必要な細胞を作る組織をターゲットにしています。毛乳頭のように毛を利用して熱を与える方法ではないため、毛周期は関係ありません。
セルフ脱毛の効果を実感できるのはいつごろ?
脱毛開始4~5回目あたりから、毛が薄くなったり細くなったりといった変化を実感できる方が多くいます。2週間に1回の頻度で照射した場合、期間にすると約2~3カ月あたりです。
セルフ脱毛だけでなく、一般的に脱毛は個人差があるため一概にこの時期に変化を実感できるとは限りません。もっと早くに実感できる方もいれば、なかなか効果が見られない方もいます。
これは、ホルモンバランスや毛周期、毛量、部位などが関係しているからです。そのため、同じ時期にセルフ脱毛を始めた方と効果を比べても、あまり意味はありません。
効果が実感できない場合でも、照射回数を重ねるごとに少しずつ毛量や毛質に変化は起きています。脱毛効果は個人差があると念頭に置いて、施術頻度を守りコツコツと続けることが脱毛完了までの近道です。
毎日セルフ脱毛を行っても脱毛効果に変化はない?
早く脱毛を終わらせたいからと毎日のように家庭用脱毛器で同じ場所を照射しても、抑毛効果に変化はありません。家庭用脱毛器で効果を発揮できるのは、成長期の毛のみです。毎日のように成長期の毛が生えてくるわけではないので、効果を得られる毛の量も変わりません。
逆に、毎日のように同じ場所を照射しているとお肌への負担が大きくなり危険です。火傷や炎症、乾燥、赤み、埋没毛などの肌トラブルを起こすおそれがあるため避けましょう。
また、家庭用脱毛器には照射回数に制限があります。脱毛効果に大きな変化がないのに、毎日使用していては照射回数だけがどんどん減ってしまう一方です。
最終的には、脱毛完了前に家庭用脱毛器が使えなくなり、買い替えしなければならないケースも出てくるでしょう。コストを抑えるためにも、適切な頻度で照射するように心がけてください。
セルフ脱毛サロンも頻度を守ろう
セルフ脱毛サロンにおいても、家庭用脱毛器と同じく早い頻度で施術しても効果は変わりません。やはり、高頻度での施術はお肌への負担が大きくなり肌トラブルを招く原因です。
2週間に1回程度の頻度がもっとも効率良く成長期の毛にアプローチできるので、施術頻度を守り継続して照射しましょう。
脱毛部位によってセルフ脱毛の頻度は変えるべき?
部位によって毛周期が異なるため、照射頻度を変えると効率良く多くの成長期の毛にアプローチできます。まずは、部位ごとの毛周期を見てみましょう。
部位 | 毛周期 |
ワキ | 2カ月~3カ月 |
VIO | 1カ月半~2ヶ月 |
足 | 1カ月半から2カ月 |
顔 | 1カ月~2カ月 |
引用元: 美容皮膚科 池袋フェミークリニック
このように、毛周期は部位によってバラバラです。期間もおおよそのものであり、確実に上記のペースで生え変わりが行われるとは限りません。生えそろっている毛が全て成長期であるのも言い切れないのも事実です。抜け落ちるのを待っている退行期の毛のである可能性もあり、目に見えている毛全てに脱毛効果を発揮できるものではありません。
そして毛周期は、脱毛サロンのスタッフや医療脱毛クリニックの医師でも見極めるのは困難なもの。成長期の毛だけに照射することは不可能に近いと言えるでしょう。そのため、効率良く脱毛を進めるためには部位に関係なく、2週間に1回程度の頻度でコツコツと照射することが大切です。
セルフ脱毛後半戦は施術頻度を低くしよう
施術回数を重ねていくと、毛の生えるペースが遅くなっていくため2種間に1回の頻度だと少し早すぎてしまう場合があります。脱毛後半戦は、徐々に施術頻度を低くしましょう。
ベストなタイミングは、毛が生えそろったときです。脱毛したい部位の毛がある程度生えそろうと、成長期の毛にアプローチしやすくなります。2週間に1度から4週間に1度、1カ月に1度、2カ月に1度と、徐々に頻度を低くしていくと無駄なく脱毛できるのでおすすめです。
最終的に、ほとんど毛が生えてこなくなったら一旦脱毛を終了しましょう。その後は、毛周期が遅れていた毛が生えてきたりホルモンバランスの乱れで生えてきたりする毛に気づいたら照射する程度で構いません。
セルフ脱毛の効果を高めるためにも施術頻度は守りましょう
セルフ脱毛は、適切な施術頻度を守ることがもっとも効率よく脱毛を進められるコツです。早く脱毛を終わらせたいと思う気持ちは理解できますが、だからといって毎日同じ部位を照射していても脱毛効果は変わりません。むしろ、家庭用脱毛器の照射回数を減らす一方で無駄打ちになってしまいます。お肌への負担も大きくなるため、あまりおすすめできません。
家庭用脱毛器とセルフ脱毛サロン、どちらも推奨している施術頻度があるので事前に確認して適切なペースで脱毛しましょう。そして、脱毛後半戦は施術頻度を低くして効率よくお手入れしてみてくださいね。