セルフ脱毛といえば、一般的には家庭用脱毛器やセルフ脱毛サロンで行う光脱毛が該当します。
セルフ脱毛前には除毛してムダ毛を短くしておく必要があります。ムダ毛がある状態で照射すると、光が強く反応してしまい火傷や痛みなどの肌トラブルを起こしやすくなるためです。
今回は、セルフ脱毛の事前準備で行う除毛について、そのやり方と種類などを解説します。
セルフ脱毛の準備に除毛が必要な理由
家庭用脱毛器やセルフ脱毛サロンを利用するセルフ脱毛は、毛のメラニン色素に反応する光を照射して、毛根にある発毛組織に熱エネルギーを与えます。
熱により発毛組織が弱っていくと、徐々に毛を成長させる力がなくなり、結果的にムダ毛処理しなくてもキレイなお肌になるのが一般的な脱毛の仕組みです。
家庭用脱毛器やセルフ脱毛サロンの脱毛器を照射する際、ムダ毛がお肌に残っていると、強い痛みを感じたり火傷したりなど思うような脱毛ができません。
スムーズにセルフ脱毛を進めるためには、照射する前にしっかりと除毛するのがマストです。
除毛方法はいろいろとありますが、光を照射することを踏まえてお肌に優しくケガのリスクの少ない除毛を選びましょう。
セルフ脱毛前に行う除毛の種類とやり方
セルフ脱毛前の除毛は、基本的に毛穴にムダ毛がなければ光が毛根まで届かないため、脱毛効果を得られません。そのため、毛抜きやワックス脱毛はセルフ脱毛期間中の使用を控えましょう。
セルフ脱毛前なら、お肌に優しい除毛ができる電気シェーバーがおすすめです。今回は、参考までに主な除毛方法の種類とやり方を紹介します。
カミソリ
除毛といえば、カミソリで手軽に剃る方法が最もポピュラーでしょう。カミソリは、手頃な価格でドラッグストアや100均などどこでも購入できます。
処理するときは、お風呂やホットタオルでムダ毛を柔らかくしてシェービングジェルなどを塗りましょう。毛流れに沿って優しくカミソリを動かして剃ります。
シェービングジェルはぬるま湯で流し、タオルで水分を押さえるようにしてお肌を乾かしてください。
カミソリは、2~3日程度でチクチクと伸びてくるので割と頻繁に処理しないとキレイな状態を保てません。
また、ムダ毛と一緒にお肌も削ってしまうため、カミソリ負けや肌荒れなどを起こしやすいため、セルフ脱毛前は注意しましょう。
電気シェーバー
電気シェーバーは、皮膚の上を滑らせるように動かしムダ毛をカットする処理方法です。カミソリとは異なり、乾いたお肌に使うためより手軽に処理できます。
また、ムダ毛をカットする刃は細かい網でガードされているため、カミソリのようにお肌を削ってしまうことはありません。ケガするリスクもほとんどなく、脱毛サロンやクリニックでは電気シェーバーの使用を推奨しているところも多くあります。
セルフ脱毛前の除毛には、電気シェーバーが最も適していると言っても過言ではありません。深剃りができないため、1~2日に1回のペースで剃るとキレイなお肌を保てるでしょう。
また、顏や体、VIOなど部位別で適した電気シェーバーがあります。処理する部位によって使い分けると扱いやすくなるためおすすめです。
除毛クリーム
毛を溶かす成分「チオグリコール酸カルシウム」を配合している除毛クリームは、ムダ毛処理したい部分に塗って規定時間放置したあと洗い流すもしくは拭き取るだけです。
カミソリや電気シェーバーと違って、毛の断面が丸く処理されるため伸びてきてもチクチクしません。ワキやひざ下など、毛の太いところやカミソリでケガしやすい場所も除毛クリームならキレイに除毛できます。
ただし、「チオグリコール酸カルシウム」は、タンパク質に反応する成分であるため、毛だけでなくお肌も溶けてしまう恐れがあるので注意しましょう。使用するまえにパッチテストを行い、肌トラブルが起きないことを確かめてからお手入れしてください。
お肌が弱い方や敏感肌の方は、除毛クリームにより肌荒れなどを起こすリスクが高いため、セルフ脱毛前の使用は避けましょう。
毛抜き
毛抜きはカミソリと同じく、手軽にムダ毛処理できるアイテムのひとつです。お風呂上りやホットタオルでお肌を温めてから、清潔な毛抜きで1本ずつ毛流れに沿って抜きましょう。
毛抜きは毛根から毛が抜けるため、持続期間が長くなります。しかし、痛みを伴うことやキレイに抜けずに切れてしまうことも少なくありません。
毛穴の奥にある毛根を包んでいる部分が炎症する毛嚢炎(もうのうえん)や、皮膚の下で毛が成長する埋没毛(まいぼつもう)などを起こすリスクも高いため注意が必要です。
なお、毛根から毛を抜いてしまうため、セルフ脱毛前の毛抜きの使用は控えましょう。
ワックス脱毛
ワックス脱毛は「ブラジリアンワックス」とも呼ばれており、専門店で施術してもらえます。自宅でワックス脱毛するには、必要なものがセットになったキットを購入しましょう。
ムダ毛処理する部分にワックスを塗り、専用シートと馴染ませて一気に剥がします。毛根から毛を引き抜くため、仕上がりはツルツルで2週間以上キレイなお肌を保てる方も少なくありません。
ワックス脱毛は、毛抜きと同じように痛みも強く毛嚢炎や埋没を引き起こす恐れがあります。また、ワックスと十分に絡めるためにも1cm程度ムダ毛を伸ばしておかなければなりません。
ワックス脱毛も、セルフ脱毛前の除毛には適していないので避けましょう。
除毛後のセルフ脱毛のやり方とは?
セルフ脱毛の方法は、主に自宅で行う家庭用脱毛器と業務用脱毛器を使用できるセルフ脱毛サロンのいずれかです。
それぞれ特徴が異なるため、あなたのニーズに合わせてセルフ脱毛の手段を選びましょう。
セルフ脱毛の具体的なやり方は以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
家庭用脱毛器の場合
家庭用脱毛器は、脱毛サロンで使われている光脱毛の機械を家庭用に調整したものです。取扱説明書を読めば、光脱毛が簡単に自宅で行えるため、脱毛サロンに通えない方でも抑毛できます。
家庭用脱毛器は、2~8週間に1度程度の頻度で12回以上お手入れすると、除毛の必要がないレベルまで抑毛できる方も少なくありません。
購入金額も、2~3万円程度の安価なものから7~8万円の機能性に優れているものまでさまざまです。
どちらにしても、脱毛サロンに通うよりも安く脱毛できるため、予算に合わせて検討してみましょう。
セルフ脱毛サロンの場合
セルフ脱毛サロンは、業務用の脱毛器を使って自分で光脱毛を施せる新しいスタイルの脱毛サロンです。業務用なので、家庭用脱毛器と比べて脱毛効果を実感するまで早いところが魅力となります。
セルフ脱毛サロンによっては、24時間営業のところもあるため、仕事で忙しい方も通いやすいでしょう。
脱毛器の使い方は、事前にメールなどで送られてきます。施術室にもマニュアルが置かれているため、初めてでも問題なく操作可能です。
条件を満たせば2名まで入室できるため、一人では施術しづらい背面もキレイに脱毛できます。スタッフについては完全無人のセルフ脱毛サロンも多いため、体を見られる恥ずかしさもなく安心です。
セルフ脱毛後のアフターケアは保湿が大事
除毛や家庭用脱毛器、セルフ脱毛サロンによるお手入れの後は、アフターケアを忘れずに行いましょう。
アフターケアは、基本的に保湿が重要です。除毛とセルフ脱毛後のお肌はデリケートで敏感な状態です。
お肌を刺激から守るバリア機能も低下しています。バリア機能を高めるためには、化粧水や乳液などを使った保湿が効果的です。
また、家庭用脱毛器とセルフ脱毛サロンを利用したセルフ脱毛は、火照りや赤み、ヒリヒリした痛みを伴うことも多いため、タオルに包んだ保冷剤でしっかり冷やしましょう。
施術箇所が十分に冷えたあとに、化粧水や乳液を使った保湿を忘れずに行ってください。
まとめ
セルフ脱毛前の除毛は、毎回忘れずに行いましょう。ムダ毛が残っていると、照射時の痛みが強くなったり火傷したりなど、セルフ脱毛に影響を及ぼします。
また、セルフ脱毛前の除毛はお肌に優しい除毛である電気シェーバーがおすすめです。肌荒れやケガのリスクが少ないため、照射前のお肌に適しています。
セルフ脱毛後は冷却と保湿をして、お肌を刺激や乾燥などから守ることも忘れないようにしましょう。