セルフ脱毛器(家庭用脱毛器)を使用するとき、「デリケートゾーンも顔も1台で照射して大丈夫なの?」と衛生面が気になったことはありませんか?
VIOや顔まで幅広い範囲を一つのセルフ脱毛器でお手入れしていくため、「もしかして衛生的によくないのでは?」と思うことがあるでしょう。
そこで今回は、セルフ脱毛器の衛生面に問題はないのか、どうすれば清潔に使用できるのかなどを解説します。
そもそもセルフ脱毛器を使うメリットとは?
衛生面で気になることがあるかもしれませんが、セルフ脱毛器には多くのメリットがあるため、近年では利用者がどんどん増えてきました。
好きなタイミングで好きな部位を脱毛できる
自分で照射していくので、脱毛サロンやクリニックのように予約が必要ありません。学校や仕事が休みの日、時間に余裕ができたときなど、好きなタイミングで脱毛できます。
またセルフ脱毛器は、1台買ってしまえば腕や脚と好きなだけ脱毛できるのもメリットです。
誰にも見られない
自分で機械を操作して照射するため、誰かにムダ毛を見られることがありません。
お肌を見られるのに抵抗があったり、VIOを見られるのが恥ずかしいと感じたりする方にも向いています。
脱毛サロンに通うより経済的
近頃ではだいぶ価格が安くなってきてはいますが、それでも脱毛サロンで全身脱毛を完了させようとすると、30~40万円ほどかかってしまいます。
しかしセルフ脱毛器は、高いものでも1台10万円前後。安いものだと2~3万円ほどで購入できるため、かなり経済的です。
セルフ脱毛器を使うデメリット
自宅で誰にも見られず脱毛をしたい方にとって、セルフ脱毛器はなくてはならない存在だともいえます。
しかし、デメリットもあるため購入する前にしっかり確認しておくことが大切です。
脱毛サロンより効果が弱い
自宅でも安全に扱えるように、セルフ脱毛器の出力は脱毛サロンよりも抑えられた仕様になっています。
そのため、十分な効果を出すためには脱毛サロンより多くの回数が必要です。脱毛期間も長くかかるため、なるべく早く脱毛を完了させたい方には向いていません。
VIOの脱毛がしづらい
VIOは自分の目で見ながらの照射が難しいため、脱毛しづらいと感じる方が多くいます。とくにIラインやOラインは、鏡を見ながら照射するなど工夫が必要です。
何度も同じところに照射したり、うまく照射しきれずに効果が弱くなってしまったりすることもあります。
機械の掃除も自分で行う必要がある
お手入れが終わった後は、自分で機械の掃除も行わなければなりません。ジェルを使った場合はきれいに拭き取り、皮脂や汚れはしっかり拭き取りましょう。
セルフ脱毛器を使うときは衛生面に注意
結論からいうと、セルフ脱毛器は使い方によっては衛生的によくありません。
誤った使い方をしていると、次のようなリスクが高まります。
毛嚢炎になるリスクが高まる
毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛根を包んでいる部分に炎症が起きたものです。毛包に傷がつき、そこから雑菌が感染することで発症します。赤く膿みをもった発疹ができ、軽く痛みを伴うこともあるでしょう。
セルフ脱毛器を正しく使わないと雑菌が繁殖しやすくなるため、毛嚢炎のリスクが高まります。
雑菌が繁殖する可能性がある
セルフ脱毛器はお肌に直接当ててお手入れをしていくため、どんなに気をつけても皮脂や汚れが付着してしまうものです。そこから雑菌が繁殖して皮膚トラブルを起こしてしまう可能性があります。
セルフ脱毛器を衛生面に配慮して使う方法
では、どのようにすればセルフ脱毛器を清潔に使用できるのでしょうか。実はちょっとした心がけや行いで衛生面をしっかり保つことができます。
生理中のVIO脱毛は行わない
生理中のVIO脱毛は控えるようにしましょう。経血がセルフ脱毛器に付着し、汚れてしまいます。脱毛サロンやクリニックでも、生理中は衛生面の問題からお手入れをお断りしているところがほとんどです。
また、VIO以外の部位も生理中はできるだけ照射を控えてください。生理中は普段よりもお肌が敏感になっているため、いつもと同じ照射レベルでも痛みを感じたり赤みが出たりすることがあります。
照射した後はアルコール消毒する
一通りのお手入れが終わったら、汚れを軽く拭き取ってアルコール消毒を行いましょう。薬局やドラッグストアに行くと、「消毒用エタノール」と書かれた製品があるのでそちらを使えば問題ありません。
ただし、購入する際はアルコールの濃度が70~95%程度のものを選びましょう。安いものだと濃度がこれより低いことがあり、十分な消毒ができない可能性があります。
VIOは最後に照射する
VIOはセルフ脱毛器にもっとも汚れが付着しやすい部位です。ほかにも照射する部位がある場合は、VIOを一番最後にもっていきましょう。
脱毛サロンやクリニックでも、衛生面の関係上、VIOは基本的に最後に照射するようにしているところがほとんどです。
入浴後に脱毛する
入浴後はお肌が一番清潔な状態です。お風呂から上がってから脱毛することで、セルフ脱毛器へ汚れが付着するのを最小限に抑えられます。
入浴の代わりに、ホットタオルで全身を拭いてから脱毛するのもよいでしょう。
複数人で使いまわしをしない
セルフ脱毛器を複数人でしようするのはできるだけ控えてください。使い回しをすることで、ほかの人から菌をもらったり、逆に自分が相手を感染させてしまうことがあります。
家族に脱毛をしたい方が何人かいる場合は、人数分だけセルフ脱毛器を用意するのが理想です。
衛生面が気になる方におすすめのセルフ脱毛器の選び方
セルフ脱毛器をできるだけ衛生的に使うためには、購入する際の選び方も重要になります。
自宅での脱毛がブームになっている今、さまざまなセルフ脱毛器が販売されているのでよく調べてから購入するようにしましょう。
防水タイプのものを選ぶ
まずチェックしておきたいのが、防水かどうかという点です。防水であればお風呂でも使えますし、アルコール消毒をしても壊れる心配がありません。
防水機能がないものはアルコール消毒で壊れてしまう恐れもあるので、注意しましょう。
カートリッジ交換ができるものを選ぶ
どうしても複数人で使用したい場合は、カートリッジ交換ができるものを選ぶのがおすすめです。直接お肌に当たるのはカートリッジの部分なので、そこだけでも人数分用意しておけば感染リスクを最小限にできます。
また、セルフ脱毛器は長く使っているとどうしても照射面に汚れがたまるもの。汚れによって照射効率が落ちて効果が下がることもあります。このような場合もカートリッジ交換を行えば簡単に解決することが可能です。
セルフ脱毛器で肌トラブルが起きてしまったら?
どんなに衛生面に気を遣っていても、肌トラブルが起きるときは起きてしまいます。
赤みが出たり毛嚢炎ができたりした場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。毛嚢炎の場合は抗生物質が入った塗り薬が有効です。市販にも対応できる塗り薬があるので、そちらで対応してもよいでしょう。
ただし、範囲が広い場合は抗生物質の飲み薬が必要となることもあります。飲み薬は市販にはないため、症状の程度によっては初めから皮膚科を受診するのがおすすめです。
まとめ
セルフ脱毛器は直接お肌に当てて使用するため、使用方法を誤ると衛生面で問題が出る恐れがあります。毛嚢炎などの皮膚トラブルが起きることがあるので注意しましょう。
VIOは最後に照射する、照射後はアルコール消毒をする、複数人での使い回しを避けるなどに気をつけることで清潔に保つことが可能です。
アルコール消毒をしても安心な防水のものやカートリッジ交換ができるものを選ぶことで、清潔を保ちながらセルフ脱毛器の使用を続けられます。