セルフ脱毛の照射間隔は、各脱毛器が定めています。最初に取扱説明書などを確認して、しっかり守ってお手入れすることが大切です。
しかし、なかには「早くお手入れを終わらしたいから毎日照射したい」と、間隔を空けず照射している方もいるかもしれません。
セルフ脱毛で照射間隔を空けるのには、明確な理由があります。今回は、照射間隔を空ける理由や効果的にお手入れするポイントなどを紹介します。
セルフ脱毛の照射間隔は脱毛器ごとに異なる
セルフ脱毛の照射間隔は、利用する脱毛器ごとに異なります。以下の照射間隔は1つの目安として参考にしてください。
家庭用脱毛器:1~2週間に1回程度
セルフ脱毛サロン:2週間に1回程度
なかなか外出する時間が取りにくい方や、脱毛サロンに通うのが難しい方は、自宅でムダ毛ケアできる家庭用脱毛器がおすすめです。ただし、自宅で誰でも扱えるように照射パワーが低く調整されている製品もあるため注意しなければなりません。
価格は、2~8万円程度のものから10万円以上のものまで多岐にわたります。予算や性能などを比較して、ニーズに合う製品を購入しましょう。
セルフ脱毛サロンは、肌への刺激が少ないSHR方式やHHR方式のプロ仕様光脱毛器を自分で操作してお手入れする新しいスタイルの脱毛サロンです。プロ仕様とはいえ、通常の脱毛サロンやクリニックのレーザー脱毛器と比較すると、誰でも使えるように安全性を考慮した照射パワーに調整されています。
とはいえ、家庭用脱毛器と比較すると高い抑毛効果が期待できるため、予約を取って通える方にはおすすめのセルフ脱毛方法です。
価格は、月額5,000円の定額プランなど、各セルフ脱毛サロンによって異なります。通常の脱毛サロンと比べるとリーズナブルに全身脱毛できるため、予算がない方やローンが組めない方から需要が高まっています。
施術する部位も、その都度自由に決められるため、従来の脱毛サロンのような縛りのないスタイルを求める方にもおすすめです。
満足できる効果が出るまでの期間や回数
抑毛効果に満足できるまでは、脱毛器や照射パワー、個人差などによって異なりますが、12回以上を目安にするのが一般的です。
照射開始から4~5回目程度で、ムダ毛の変化を感じる方が多い傾向にあります。薄くなったり細くなったり、徐々に生えてくるスピードが遅くなるように感じる方も少なくありません。
痛みが強くなりがちな、脇やヒゲ、VIOなどは、照射パワーを低く調整するケースが多いことから、12回の照射では満足できる結果を得られない場合もあります。18~24回以上の照射を重ねて、ようやく満足できる方もめずらしくありません。
セルフ脱毛の照射間隔を守るべき理由とは
セルフ脱毛の照射間隔が決められていると分かっているものの、早くお手入れを終わらせるためには毎日のように照射した方がいいと考える方もいるでしょう。
しかし、照射間隔を守らずにお手入れを続けていてもメリットはありません。照射間隔を守るべき、3つの理由を見てみましょう。
毎日照射しても効果に変化はないから
セルフ脱毛器の種類に関係なく、毎日照射しても効果に変化はありません。毛は、毛周期によって定期的に生え変わっています。
以下のイラストが毛周期となっており、セルフ脱毛に大きく関わるのが成長期の毛です。
特に、家庭用脱毛器は成長期の毛にしか効果を発揮できません。成長期の毛は、目で確認できる体毛のうち約20%です。そして、毎日新しい成長期の毛が生えてくるとは限りません。1度の照射で成長期の毛にアプローチしたら、次の成長期の毛が生えてくるのを待つことが大切です。
肌への負担が増えてしまうから
セルフ脱毛サロンのSHR方式やHHR方式の脱毛器は、退行期や休止期にも効果を発揮できます。しかし、肌への負担が増えてしまうため、毎日照射することは推奨していません。家庭用脱毛器も、毎日照射していると肌への負担が増えてしまいます。
紫外線を浴び続けて日焼けした肌をイメージしてください。赤みやヒリヒリした痛みなどを経験されたこともあるでしょう。照射後の肌は、日焼け後と同じようなデリケートな肌状態です。
この肌状態に毎日ように照射していると、最終的には肌はボロボロになり痛みでセルフ脱毛も行えません。乾燥やかゆみ、ひび割れなどを起こしてしまうケースもあります。
肌の健康を考慮して、適切な照射間隔を保ちましょう。
効果的にセルフ脱毛するポイント
セルフ脱毛を効果的に進めるためには、照射間隔を守ること以外にもいくつかのポイントを抑えておくと良いでしょう。今回は、重要な5つのポイントを紹介するので参考にしてみてください。
毛周期を意識して照射する
照射回数を重ねていくと、徐々にムダ毛の生えてくるスピードが遅くなったりまばらに生えてきたりと、明らかにお手入れ前との変化を実感できるときがきます。
ムダ毛が少ない=成長期の毛が少ないことになるため、ここまで来たら2週間に1回の照射間隔を必ずしも守る必要はありません。
1カ月、2カ月、半年といったように、ムダ毛がある程度生えてくるのを待ってから照射した方が、より多くの成長期の毛にアプローチできるため効果的です。
セルフ脱毛サロンの場合は、成長期以外の毛にもアプローチできるため、都合に合わせて継続しましょう。
電気シェーバーで自己処理する
セルフ脱毛を始めたら、カミソリの使用は避けて肌に優しい電気シェーバーで自己処理しましょう。カミソリと異なり、ケガや肌荒れなどのトラブルを避けて自己処理できます。
カミソリでケガや肌荒れを起こしたら、その部分は避けて照射することになるため注意しましょう。
日頃から保湿ケアを忘れずに行う
保湿されている肌は光の反応が良くなるため、抑毛効果が出やすくなります。刺激から肌を守るバリア機能の効果も高まり、適切な照射レベルでお手入れできるのもポイントです。
逆に、乾燥している肌は、痛みを感じやすくなるため、照射レベルを低くしなければならない場合が多く抑毛効果に影響が出ます。
脚や腕だけではなく、脇やVIOなども忘れずに保湿ケアしましょう。
アフターケアを忘れずに行う
照射後のアフターケアも、スムーズにセルフ脱毛を進めるためにはとても大切です。照射して火照っている肌をタオルで包んだ保冷剤で冷やしてから、乾燥を防ぐために保湿ケアを行いましょう。
かゆみや痛みなどを感じるときは、冷却と保湿を入念に行うことで改善されるでしょう。
紫外線対策を行う
日焼けしている肌に照射すると、肌状態が悪化してしまう原因になります。痛みや赤み、炎症、乾燥など、肌トラブルを起こしてしまうため、肌が落ち着くまでは照射できません。
効果的にセルフ脱毛を行うためにも、日頃から日焼け止めクリームや日傘などを利用して紫外線対策を忘れずに行いましょう。
セルフ脱毛の照射間隔の疑問を解決!
セルフ脱毛の照射間隔について寄せられる疑問は多岐にわたります。今回は、なかでも多くの人が疑問に感じる質問にお答えします。
Q.男性の照射間隔は女性と異なりますか?
A.性別によって、照射間隔を変える必要はありません。毛量や毛質など、男女で異なる部分も多いですが、セルフ脱毛の照射間隔には左右されないと認識しておきましょう。
基本的には、各脱毛器が定めている間隔を守ることを最優先してください。
Q.VIOや脇、ヒゲも照射間隔は変えない方が良いですか?
A.他の部位と同じように、脱毛器が定める間隔を守りましょう。VIOや脇、ヒゲは、他の部位よりも照射回数が多く必要になったり期間が長くなったりします。
効果が分からないからといって、焦って毎日のように照射すると炎症や痛みなどの肌トラブルを起こす原因になり危険です。
特に、IOラインは男女共にデリケートな部位となるため、照射間隔は必ず守ってください。
Q.部位を変えれば毎日照射しても問題ないでしょうか?
A.問題ありません。あくまでも、同じ部位に毎日照射することを避けるべきとしています。1日目が膝下、2日目が脇など、異なる部位であれば毎日照射して構いません。
まとめ
セルフ脱毛は、照射間隔を守ってお手入れすることが大切です。毎日照射したとしても、特に抑毛効果に変化はないだけではなく、肌トラブルの原因になるため避けましょう。
また、照射間隔は性別によって変える必要はありません。ただし、VIOや脇、ヒゲなどの毛深い部位は、他の部位よりも多くの照射回数が必要になると考えておきましょう。
利用する脱毛器が定めている照射間隔を守って、効果的にセルフ脱毛を進めてくださいね。