「セルフ脱毛をしたら肌がかゆい!」
「かゆいときはどうすればいいの?皮膚科に行った方がいい?」
セルフ脱毛後、肌がかゆいと感じる方はめずらしくありません。照射する部位や自己処理方法など、さまざまな原因によってかゆみは起こります。
主な原因として考えられるのは、光による炎症や光線過敏症による光アレルギー、毛嚢炎などです。かゆいときは、なるべく掻くことを避けて冷やし、保湿ケアを優先させることが重要となります。
今回は、セルフ脱毛後のかゆみについて原因や対処方法などを解説します。
セルフ脱毛後にかゆいと感じやすい3つの部位
セルフ脱毛後、照射した部分がかゆいと感じるケースがあります。
主にかゆくなりやすい部位は以下の3つの部位です。
- VIO
- 脇
- 顔
VIOと脇は、毛量が多く毛が太いのが特徴です。自己処理のときに肌を傷めてしまうだけではなく、セルフ脱毛器の光が強く反応したりなど、肌トラブルが起こりやすくなっています。
顔のムダ毛は産毛であるため、セルフ脱毛器の種類によっては照射レベルを高めないと抑毛効果が発揮できない場合があり、肌への負担が大きくなります。
他にも、背中や腕、脚なども、セルフ脱毛後にかゆみが出ることがあるため、どの部位でも注意が必要だと認識しておきましょう。
セルフ脱毛後かゆいと感じるのはなぜ?
セルフ脱毛後にかゆいと感じるのは、さまざまな原因が考えられます。考えられるかゆみの原因は以下の6つです。
- 照射して炎症を起こしている
- 照射前の自己処理
- セルフ脱毛後のスキンケアを怠っている
- 毛嚢炎ができてしまった
- ムダ毛が生えてきたときの刺激
主なかゆみの原因として挙げられるのは、光を照射したことによる炎症です。セルフ脱毛は、肌も毛穴も炎症を起こしやすくなるため、注意しながら施術を行いましょう。
照射して炎症を起こしている
セルフ脱毛器の光は、メラニン色素に反応することで熱ダメージを与えていくものです。そのため、軽い炎症を起こしてしまうケースがめずらしくありません。
炎症を起こすと、皮膚の中にあるかゆみを引き起こすヒスタミンなどが分泌されるため、かゆいと感じてしまいます。
初回施術時よりも、照射レベルを高めるタイミングである3~4回目以降の方が、炎症を起こしやすいため注意が必要です。
照射前の自己処理
セルフ脱毛器で照射する前にムダ毛の自己処理を行うとき、カミソリで必要以上に肌表面を傷つけてかゆくなるケースもあります。
特に、VIOや脇、顔、ひざ下などは皮膚が薄かったり毛量が多かったりする部位です。このような部位にカミソリを使うと、カミソリ負けを起こしてかゆくなります。
セルフ脱毛後のスキンケアを怠っている
セルフ脱毛の施術を終えたあとスキンケアせずに放置していると、外部の刺激から肌を守るバリア機能が低下します。バリア機能は、肌の水分量が低下すると共に働かなくなるものです。
バリア機能が低下すると、外部からの刺激に敏感になるだけではなく、乾燥が進みかゆみが出てきます。
さらに乾燥が進むと、粉吹きやひび割れなどを起こし、かゆみから痛みに変わる場合もあり、最終的にはセルフ脱毛を中断しなければなりません。
毛嚢炎ができてしまった
照射前の自己処理などで、毛穴から細菌が侵入して炎症を起こしてしまうのが毛嚢炎です。
毛嚢炎は、赤いニキビのような見た目をしており、かゆみと共に軽い痛みを伴います。
広範囲にできる場合もあれば、1つだけニキビのようにできる場合もあり、部位は脇やVIO、顔などさまざまです。
ムダ毛が生えてきたときの刺激
VIOや脇は毛が太く毛量も多いため、次の毛が生えてくるとチクチクやムズムズなどのかゆみを感じます。
また、気温が高い日や生理中などはショーツの内側が蒸れやすくなるため、VIOがかゆくなることもめずらしくありません。
脇も体にフィットするような洋服を着ると、脇汗により蒸れてかゆくなる場合があるため注意が必要です。
セルフ脱毛後のかゆみを抑える方法
セルフ脱毛後にかゆみが起きてしまった場合は、なるべく掻かないように心がけましょう。掻くと肌を傷つけてしまうだけではなく、かゆみが増す場合があります。
かゆみを感じたら、掻かずに以下の対処方法を行って様子を見てみましょう。
冷やす
まずは、かゆみを感じる部分をタオルやハンカチで包んだ保冷剤で冷やしましょう。保冷剤がないときは、冷水や冷たい水で絞ったタオルやハンカチなどで代用しても構いません。
冷やすことで肌の温度が低くなり、かゆみの原因である炎症を抑えることができます。また、脳にかゆさを伝える神経を鎮静させることも可能です。
ただし、冷やしすぎると凍傷などのリスクが高まるため肌の状態を見ながら冷やしてください。
保湿ケアを行う
セルフ脱毛後は肌のバリア機能を高めるためにも、必ず保湿ケアを行いましょう。保湿ケアをする際は、水分だけではなく油分もバランスよく補うことがポイントです。
使用するのは、低刺激のボディローションとボディクリーム、化粧水、乳液がおすすめ。エタノール(アルコール)などが配合されている化粧品はヒリヒリと痛む場合があるため、バリア機能が弱っている肌のことを考慮して使用は避けましょう。
なお、VIOも顔や体に使用する保湿化粧品やドラッグストアで購入できるワセリンで問題ありません。ワセリンは、赤ちゃんや子どものデリケートな肌に使っても刺激がほとんどない保湿化粧品です。VIOにも使用できるため、肌状態が心配な方はワセリンを取り入れてみてください。
肌に刺激を与えないように注意する
セルフ脱毛後の肌は、刺激に敏感に反応します。肌への刺激がかゆみに繋がる場合もあるため、避けるように心がけましょう。
主な肌への刺激には以下のものが挙げられます。
- 締め付けの強い洋服や下着
- ニットなどの繊維が直接肌に触れる服装
- 体や顔を洗うときの摩擦
- ピーリングなどの角質ケア
- エタノールなどが配合されている化粧品
服装や入浴、洗顔などは、刺激を与えてしまう代表的なものです。肌の状態が落ち着くまでは、刺激を与えないような洋服を選び、入浴と洗顔時は泡をたっぷり使って優しく撫でる程度で済ませましょう。
ピーリングやエタノール配合の化粧品も控えて、保湿ケア中心のお手入れを心がけてください。
体温が上がる行動は控える
入浴やサウナ、運動など、血行が良くなり体温が上がる行動は、セルフ脱毛後前後24時間は控えましょう。
体温が上がるとかゆみが増す場合があります。炎症なども長引く場合もあるため、体温が上がる行動は基本的には避けて過ごしましょう。
なお、入浴はぬるめの温度のシャワーで済ませれば問題ありません。
セルフ脱毛後にかゆみとブツブツができてしまったら?
セルフ脱毛後にかゆみと一緒に赤いブツブツができてしまうケースは多く、不安に感じる方もいるでしょう。この赤いボツボツは、毛嚢炎や蕁麻疹である可能性が高く、脚や腕、背中、ヒゲなど、どこの部位に起きてもおかしくありません。
他にも、セルフ脱毛器で照射した光により、光過敏症による光アレルギーが出てしまった方や炎症を起こしている方など、原因はさまざまです。
セルフ脱毛後にかゆみと一緒にブツブツができてしまった場合は以下の適切な対処方法で様子を見ましょう。
- 保冷剤で冷やす
- 保湿ケアを行う
- 皮膚科を受診する
- 肌状態が改善されるまでセルフ脱毛は中止する
基本的には、保冷剤で冷やし保湿ケアをして皮膚科を受診するのがベストです。また、肌状態が改善されるまでは、セルフ脱毛も休んでください。
まとめ
セルフ脱毛器の光を照射することで、肌に炎症が起きてしまうことは少なくありません。炎症を起こした結果、かゆみを脳に伝達する神経が働いたりヒスタミンが分泌されたりして、かゆいと感じる方もいます。
かゆいときは、まずは冷やして炎症などを鎮静させましょう。その後、保湿ケアをして肌のバリア機能を高めて様子を見てください。
赤いポツポツが出てきた場合も同じです。改善されない場合は、早急に皮膚科を受診して適切な処置をしてもらってくださいね。