セルフ脱毛をしているときに、ふと体調の変化に気づき妊娠が分かったという方はめずらしくありません。ここで不安になるのが、赤ちゃんへの影響ではないでしょうか？
妊娠中のセルフ脱毛は、基本的にはおすすめしません。しかし、それは赤ちゃんが原因ではなく、妊娠中に脱毛してもメリットがほとんどないからです。
今回は、セルフ脱毛を妊娠中に休んだ方がいい理由や赤ちゃんへの影響、妊娠が分かってからのムダ毛処理方法などを解説します。
妊娠中のセルフ脱毛は基本的にNG
基本的に、妊娠中のセルフ脱毛は避けるべきと考えておきましょう。妊娠中にセルフ脱毛器を使って光脱毛をしても、メリットはありません。
むしろ、妊娠中にセルフ脱毛を進める理由がなく、脱毛サロンやクリニックでも出産するまでは休会しなければならないほどです。
なぜ妊娠中のセルフ脱毛がおすすめできないのか、主な理由を4つ解説します。
理由1．いつもより肌トラブルが起こりやすい
妊娠中のお肌は、通常よりも刺激を受けやすく敏感な状態です。これは、妊娠を維持するために必要な黄体ホルモンの影響と考えられています。
妊娠するまでは問題なかったセルフ脱毛でも、光の刺激を受けやすくなっており、火傷や炎症、赤み、腫れ、かゆみ、乾燥など、肌トラブルを起こす恐れがあるため避けましょう。
理由2．脱毛効果が期待できない
黄体ホルモンの影響や毛周期の乱れなどから、妊娠中は脱毛効果が期待できないため、出産するまで休んだ方が無難でしょう。
まず、妊娠中は黄体ホルモンの影響で普段よりも体毛が濃くなる方が少なくありません。お腹など、普段はあまり毛が生えてないような部位も濃くなるケースがあります。
このような妊娠中に濃くなった毛は、産後徐々に元に戻るため、セルフ脱毛器で照射しても無駄になってしまうでしょう。
さらに、セルフ脱毛を効果的に進めるためには、毛の成長サイクルである毛周期に合わせることが大切です。しかし、妊娠中は毛周期が乱れやすくなっているため脱毛効果が期待できません。
理由3．痛みを強く感じる場合がある
黄体ホルモンの影響などから、お肌の状態が変わり妊娠前と比べて痛みを強く感じる場合があります。痛みが強い場合は照射レベルを下げて対応すれば問題ありませんが、結局普段よりも脱毛効果が落ちてしまうため効率的ではありません。
また、妊娠によりお肌が乾燥しやすくなっているのも痛みが増す原因です。乾燥しているお肌に照射すると、火傷や炎症などを起こす恐れがあるため避けましょう。
理由4．気分が悪くなる場合がある
セルフ脱毛中の体勢によっては、気分が悪くなる場合があります。また、セルフ脱毛器の光が刺激になり気持ち悪さを感じることもあるでしょう。脱毛する部位によっては、お腹などへの負担が大きくなる場合もあります。
妊娠中の体は普段とは異なり、毎日のように体調や気分に変化をもたらすものです。妊娠中だからこそ、無理な姿勢や刺激を避けてリラックスして過ごすことを優先させましょう。
セルフ脱毛中に妊娠がわかった場合…赤ちゃんへの影響は？
セルフ脱毛中に妊娠が分かった場合、気づかずに照射してしまったというケースもあるでしょう。実際、計画的な妊娠以外はなかなか気づきにくいものです。妊娠に気づかずセルフ脱毛器を使ったとしても、赤ちゃんへの影響はありません。
セルフ脱毛器で照射する光は、お肌の表面にあるメラニン色素だからです。照射しても毛根までしか光も届きません。
お腹やVIOにセルフ脱毛器を使用したとしても、お腹にいる赤ちゃんまで届く仕組みにはなっていないのです。
妊娠中のセルフ脱毛を控えた方がいい理由は、最初にも伝えように脱毛効果が期待できないことやお肌への負担、気分が悪くなることが挙げられます。
セルフ脱毛器は、赤ちゃんへ影響を及ぼすものではないですが、妊娠が分かったらお休みするべきだと認識しておきましょう。
電気シェーバーなら妊娠中もムダ毛処理OK！
妊娠中はセルフ脱毛器の使用を避けた方がいいと分かっていても、やはりムダ毛が目立つお肌は気になるものです。ムダ毛を一時的にでもキレイに処理したい場合は、妊娠中でもお肌への刺激が少ない電気シェーバーを使用しましょう。
お肌に直接刃を当てて処理するものではないため、妊娠中でも優しくムダ毛処理できます。部位ごとに専用の電気シェーバーもあるため、処理のしやすいものを選んでみましょう。
カミソリや除毛クリーム、ワックス脱毛は控えた方が無難
一時的なムダ毛処理には、カミソリや除毛クリーム、ワックス脱毛も候補に挙げられますが、妊娠中は控えた方が無難です。
カミソリは、ムダ毛と一緒にお肌の表面を削ってしまうため肌トラブルを起こしやすい方法となります。妊娠中だけでなく、普段のムダ毛処理でもあまりおすすめできる方法ではありません。
除毛クリームは、ムダ毛を溶かす成分「チオグリコール酸カルシウム」がお肌にも反応するため、肌荒れを起こす恐れがあります。ワックス脱毛もムダ毛を一気に引き抜くため、痛みが強く妊娠中のお肌には向いていません。
いつもよりもデリケートな肌状態であると認識して、優しいムダ毛処理を心がけましょう。
妊娠中のセルフ脱毛に関するQ&A
妊娠中のセルフ脱毛に関するささいな質問をまとめました。気になることがあれば参考にしてみてください。
Q．妊娠に気づかずセルフ脱毛器を使ってしまいました
A．妊娠に気づいた時点で使用を中止すれば問題ありません
セルフ脱毛に限らず、脱毛サロンやクリニックで施術を受けている方のなかにも、妊娠に気づかず脱毛してしまったという声はあります。先ほど申し上げたとおり、セルフ脱毛器をはじめ脱毛の光はお腹の赤ちゃんには届くことはないので影響はありません。
妊娠に気づいた時点でセルフ脱毛器の使用を中止すれば、肌トラブルなども回避できます。
Q．産後いつからセルフ脱毛を再開すれば良いでしょうか？
A．生理開始してからお肌の様子を見ながら再開しましょう
実際、脱毛サロンやクリニックでは生理再開後から脱毛可能としているところも多くあります。もしくは、授乳を終えてからというところもめずらしくありません。
産後すぐは、まだホルモンバランスが乱れてしまいがちです。お肌の調子も、ホルモンバランスによって乱れやすくなるため、セルフ脱毛器の光によって肌トラブルを起こす恐れがあります。
産後セルフ脱毛は、生理再開や授乳終了のタイミングから開始していきましょう。
なお、ムダ毛が気になるときは電気シェーバーで処理する程度なら問題ありません。
Q．セルフ脱毛サロンに通っている場合、妊娠が分かったらどうすればいいですか？
A．公式サイトなどで確認してみましょう
通常の脱毛サロンやクリニックでは、休会制度を利用できることがほとんどです。出産後、生理開始や授乳終了のタイミングで再開するケースが一般的となっています。
セルフ脱毛サロンの場合は、休会制度を設けていない場合があるため、必ず確認しましょう。休会制度がない場合は、たとえ妊娠や体調不良などで通えなくても、契約期間終了まで継続となります。契約しているプランによっては、休んでも返金などもないため、注意しましょう。
Q．脱毛を中断すると元の状態に戻ってしまいますか？
A．元に戻ることはないので安心してください
1度、照射により弱った発毛組織は脱毛を中断しても元に戻ることはありません。妊娠中は、ホルモンの影響や毛周期の乱れなどによって毛が増えてしまうことが多いですが、脱毛前の毛が復活したわけではないので過度な心配は不要です。
まとめ
妊娠中にセルフ脱毛をしてしまっても、赤ちゃんには影響ありません。しかし、お肌への影響や痛み、脱毛効果が期待できないなど、妊娠中にセルフ脱毛を継続してもほとんどメリットがないのが事実。
妊娠が分かった時点でセルフ脱毛は休止して、産後から再開すると脱毛効果もきちんと得られるのでおすすめです。生理が再開してから、もしくは授乳を終えてから、お肌の様子を見ながら進めていきましょう。
なお、セルフ脱毛サロンを利用している方は、公式サイトなどを確認して対応することになります。契約プランなどによっては、休会制度が利用できない場合もあるため注意しましょう。