「妊婦はセルフ脱毛を続けてもいいのかな?」
「セルフ脱毛後に妊娠していることが分かったけれど赤ちゃんは大丈夫?」
基本的に、妊婦にセルフ脱毛はおすすめできません。
妊娠中は体や肌が変化するため、セルフ脱毛の施術によって体調を崩したり肌トラブルを起こしたりする可能性があります。
また、抑毛効果が本来よりも半減する場合が多く、セルフ脱毛しても満足できないケースも少なくありません。
とはいえ、妊婦でもムダ毛ケアを続けたい方もいるでしょう。
そこで今回は、妊婦がセルフ脱毛を避けた方がいい理由や妊娠中のムダ毛処理方法などを解説します。
妊婦がセルフ脱毛を避けた方がいい5つの理由
基本的に、妊婦はセルフ脱毛を避けた方がいいとされています。
脱毛サロンや医療脱毛クリニックでも、妊娠中は施術を断っているところがほとんどです。
脱毛サロンと医療脱毛クリニックと同様で光脱毛であるセルフ脱毛も、妊婦はお手入れを中止しましょう。
なぜ妊婦がセルフ脱毛を避けた方がいいか理由を5つ解説します。
普段よりも痛みを強く感じやすい
妊婦は、ホルモンバランスの変化によって、普段よりも痛みを強く感じやすい傾向にあります。
妊娠前の通常時でも、照射する際は「輪ゴムを弾くときの痛み」と近いと表現されるセルフ脱毛。
妊娠中はさらに痛みを感じやすくなるため、痛みが苦手な方は苦痛に感じるでしょう。
光の刺激で肌トラブルを起こしやすい
妊婦の肌は、妊娠を継続させるために必要な黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響により、通常時よりも敏感でデリケートな状態です。
そのため、普段は何もトラブルなく施術できるセルフ脱毛の光により赤みが出たり腫れたりする可能性があります。
思いがけない肌トラブルが起きる可能性を考慮して、妊娠中のセルフ脱毛は控えましょう。
本来のセルフ脱毛の効果が得られない
妊娠中はホルモンバランスの影響により、毛の生え変わりサイクルである毛周期が安定していないため、本来のセルフ脱毛の効果が発揮しにくくなります。
また、痛みを強く感じたり肌トラブルを避けたりするために、照射レベルも通常より低くすることになります。
毛周期や痛み、肌トラブルなどから、妊婦は本来のセルフ脱毛の効果が発揮できないと認識しておきましょう。
体調を崩してしまう場合がある
セルフ脱毛の光は、カメラのフラッシュと同じようにとても眩しく刺激になります。
強い光の刺激によって、体調を崩してしまう可能性もゼロではありません。
そもそも妊婦は体調が安定しない日々が続くときもあり、何もしていないにもかかわらず気持ち悪さや怠さなどを感じることがあります。
体調を崩しやすい妊娠中は、セルフ脱毛ではなく体を休めることを優先して過ごすように心がけてくださいね。
施術中の姿勢が体の負担になる
セルフ脱毛は全て自分で施術するため、無理な姿勢を取るときも少なくありません。
普段は楽に取れる姿勢であっても、お腹が大きくなった妊婦の体ではつらいときもあります。
施術中に姿勢が体の負担になり、体調を崩してしまう場合もあるのが実情です。
母体や胎児の負担にも繋がるため、妊婦のセルフ脱毛は避けましょう。
妊婦はムダ毛が増えるって本当?
妊娠中は、ムダ毛が増えたように感じる方が多くいます。逆に、妊娠前よりもムダ毛が減ったと感じる方も一定数いるのも事実です。
これは、妊娠によってホルモンバランスが変化したことが影響しています。
ホルモンバランスの変化によって毛の色を濃くするメラニン色素の量が増えると、毛量は変わらなくても「ムダ毛が増えた」と感じるかもしれません。
逆に、ムダ毛が減ってツルツルになる方もいますが、こちらもホルモンバランスの変化による一時的なものです。
ムダ毛が増えたと感じる方も減ったと感じる方も、出産してホルモンバランスが戻るに連れて徐々に元のムダ毛の状態に戻っていきます。
妊娠中の毛の変化は、ホルモンバランスの変化によるものと理解して、あまり不安にならずに過ごしてくださいね。
妊婦のムダ毛処理の方法は?処理しても大丈夫?
セルフ脱毛ができないとなると、妊婦はムダ毛処理も避けた方がいいのではないかと考える方もいるかもしれません。
妊婦であっても、体調や肌状態に注意すれば以下のムダ毛処理方法は問題ありません。
- 電気シェーバー
- 除毛クリーム
- ワックス脱毛
それぞれの特徴や注意点などを解説するので、ニーズに合うムダ毛処理方法を選んでみてください。
電気シェーバー
電気シェーバーは、肌トラブルや痛み、刺激などなく手軽にムダ毛処理できるおすすめの方法です。
カミソリとは異なり、刃が肌に直接触れることなくムダ毛処理できるためケガの心配もありません。
顔や体、VIOと、部位別に使いやすい専用の電気シェーバーが販売されているので揃えて準備しておくのもおすすめです。
電気シェーバーを使用する前には、ホットタオルなどで肌とムダ毛を温めて柔らかくしておくと処置しやすくなります。
VIOの処理をするときは、あらかじめ長い毛をハサミなどで切ってから電気シェーバーを使用しましょう。
電気シェーバーに関しては、以下のページも併せてご覧ください。
除毛クリーム
毛を溶かして処理する除毛クリームも、妊娠中に使用できます。
ただし、タンパク質を分解する「チオグリコール酸カルシウム」は肌に負担をかけてしまうため注意も必要です。
敏感肌用の除毛クリームを選び、目立たない部分でパッチテストをしてから使用しましょう。
また、放置する際も指定されている時間より短めにするなどして、肌に負担をかけないように心がけてみてください。
ヒリヒリした痛みを感じたときは使用を中止してすぐに洗い流し、保湿ケアをしっかりして様子をみましょう。
ワックス脱毛
ムダ毛をワックスで引き抜くワックス脱毛は、毛穴から毛がなくなるため仕上がりがとてもキレイです。
ブラジリアンワックスの他に、手軽に使える脱毛テープも同じように毛を引き抜くお手入れができます。
しかし、ワックス脱毛は毛穴と肌に負担がかかるだけではなく痛みが強いところがネックです。
使用するためにはある程度毛を伸ばしておく必要もあるため、タイミングが難しい方もいるでしょう。
刺激の少ないムダ毛処理を求める方は、ワックス脱毛以外の処理をするもしくはワキのみなどの小さい範囲に限定して使用してみてください。
妊娠中のセルフ脱毛の疑問を解決!
妊娠中は、些細なことでも胎児に影響を及ぼすのではないかと不安になってしまうものです。
そこで、今回は妊娠中のセルフ脱毛で疑問に感じる3点について解説します。
妊娠に気づかずセルフ脱毛してしまったけれど大丈夫?
結論から言うと、妊娠しているときにセルフ脱毛しても胎児及び母体には悪い影響を及ぼすことはありません。
VIOやお腹に光を照射した場合も、胎児まで届くことはないため過度な心配は不要です。
ただし、肌が敏感になっているため炎症や赤み、かゆみといった肌トラブルには注意しましょう。
セルフ脱毛サロンに通っているときはどうすればいい?
セルフ脱毛サロンによっては、妊娠中などでも休会制度を設けていない店舗があります。
支払った料金がもったいないからとギリギリまで通いたいと考える方もいるかもしれませんが、妊娠に気づいたら利用は中止しましょう。
セルフ脱毛はいつから再開してもいい?
セルフ脱毛再開時期については、以下のタイミングを目安にしてください。
- 生理再開後
- 授乳終了後
- 肌の状態が落ち着いたとき
- 妊娠中に増えたもしくは減った毛が元に戻ったとき
セルフ脱毛サロンや家庭用脱毛器は、スタッフからの助言をもらえないため、自分でタイミングを見極めなければなりません。
脱毛サロンや医療脱毛クリニックにおいても、妊娠後の再開時期はバラつきがあります。
不安な方は皮膚科などでセルフ脱毛の再開時期を相談すると、安心できるのでおすすめです。
まとめ
妊婦のセルフ脱毛は、以下の理由から控えるべきとされています。
- 普段よりも痛みを感じやすい
- 光の刺激で肌トラブルを起こしやすい
- 本来のセルフ脱毛の効果が得られない
- 体調を崩してしまう場合がある
- 施術中の姿勢が体の負担になる
妊娠中の体や肌は、普段とは大きく変わってきます。
妊娠が分かったらセルフ脱毛は一旦お休みして、電気シェーバーなどによるムダ毛ケアにシフトチェンジしましょう。
セルフ脱毛の再開時期は、授乳終了後や生理が来てからなど目安のタイミングがありますが、肌の状態など不安がある方は皮膚科に相談してみてくださいね。