ムダ毛ケアの定番にもなりつつある、セルフ脱毛。簡単に操作できる家庭用脱毛器やセルフ脱毛サロンの脱毛器のおかげで、多くの方が気軽にムダ毛ケアができるようになりました。
しかし、簡単だからこそ、本来守るべき手順が守られていない場合もあります。正しい手順は、キレイにケアできるだけではなく、肌トラブルを防ぐためにも大切です。
今回は、基本的なセルフ脱毛を解説すると共に、少しコツが必要なVIOとうなじのお手入れ方法を解説します。さらに、セルフ脱毛の注意点と疑問も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
セルフ脱毛の基本手順を覚えよう
まずは、セルフ脱毛の基本手順から解説します。この手順は、家庭用脱毛器とセルフ脱毛サロン共に共通しているものです。
細かい設定などは、各脱毛器によって異なる部分があるため、取扱説明書などを併せて確認しましょう。
STEP1.照射する部分のムダ毛を自己処理しておく
照射する部分に生えているムダ毛は、事前に全て自己処理しておきましょう。ムダ毛が肌表面に残っていると、抑毛効果を十分に発揮できません。
また、強い痛みや火傷、炎症などの肌トラブルが起きる原因になります。電気シェーバーを使って、ムダ毛の長さを1〜2mm程度になるようにシェービングしましょう。
STEP2.ほくろやニキビの保護をする
ほくろやニキビ、あざ、タトゥーに脱毛器の光が当たらないように保護シールを貼りましょう。保護シールは、セルフ脱毛サロンは備え付けの白の丸いシールなどを使用できます。
家庭用脱毛器であれば、100均や文房具店で購入できる、白の丸いシールや絆創膏、白いマスキングテープなどで代用可能です。ほくろの色が表に出てこないようにしっかり重ねて保護しましょう。
保護せずに照射すると、光が強く反応して火傷したり強い痛みを感じたりする原因になります。
STEP3.肌を冷やしたりジェルを塗ったりする
脱毛器で照射すると、光はメラニン色素に反応して熱エネルギーに変化します。また、パチンとゴムに弾かれるような痛みを感じることもあります。
このような熱さや痛みから肌を守るために、肌を冷やしたりジェルを塗ったりして保護しましょう。
家庭用脱毛器の場合は、タオルで包んだ保冷剤や冷たいタオルで十分に冷やします。脱毛器によっては、照射しながら肌を冷やす冷却機能が付いている製品もあります。
セルフ脱毛サロンは、肌に冷たいジェルを塗って保護する脱毛器がほとんどです。ジェルはサロンの施術室に備えられているものを使用しましょう。
STEP4.照射レベルを合わせて照射する
肌の保護が終わったら、脱毛器の照射レベルを調整しましょう。毛が太く毛量の多い部位は痛みを強く感じる可能性があるため、低めの照射レベルからスタートして徐々に上げていきます。
また、顔やVIOも痛みを感じやすいデリケートな部位であるため、低い照射レベルから始めましょう。
家庭用脱毛器は、肌に照射口を当てると自動で適切な照射レベルに合わせてくれる機能が付いている製品もあります。
セルフ脱毛サロンの脱毛器はプロ仕様でも操作はシンプルです。使い方の案内を確認すれば簡単に調整できるので過度な心配は要りません。
STEP5.アフターケアをする
照射を終えたら、肌を冷やして保湿するアフターケアを行いましょう。タオルで包んだ保冷剤や冷たいタオルで十分に冷やして、肌の火照りやヒリヒリした痛みを鎮めます。
肌状態が落ち着いたら、ボディローションとボディクリームなどで保湿ケアしましょう。保湿する際は、擦らずに優しく馴染ませてください。
セルフ脱毛サロンの場合は、肌に残っているジェルを取ってから備え付けの保冷剤や保湿アイテムでアフターケアしましょう。保湿アイテムは、自宅から愛用品を持参しても構いません。
STEP6.セルフ脱毛サロン清掃まで行ってから退室する
セルフ脱毛サロンは、お手入れを全て終えたら最低限の清掃を行いましょう。照射口など肌に当たる部分は消毒をして元の位置に戻します。
ジェルなどで汚れてしまった場所は、丁寧に拭き取り、ゴミは放置せずにゴミ箱に捨てておきましょう。
なお、清掃を怠るとペナルティが発生するサロンもあります。次のお客様が使いやすいように、最低限の清掃を必ず行いましょう。
VIOをセルフ脱毛するときの手順
デリケートゾーンであるVIOも、セルフ脱毛の人気部位です。VIOのセルフ脱毛は、脚や腕のようにツルツルを目指すだけではありません。
まずは、VIOをセルフ脱毛するときの手順を見てみましょう。
- STEP1.VIOのどこまで使用できるか確認する
- STEP2.VIOのデザインを決める
- STEP3.長い毛を短くしてから自己処理する
- STEP4.照射レベルは低めに調整する
- STEP5.保冷剤やジェルで冷やして照射
- STEP6.アフターケアをする
セルフ脱毛器によっては、Vラインしか使用できない製品が多いため、IOラインもケアしたい場合は事前に確認しておきましょう。また、自己処理する際は、長いアンダーヘアをハサミなどでカットしてからシェービングするとやりやすいのでおすすめです。
VIOのデザインや照射に関する詳しいお手入れ方法は、以下のページにまとめているのでご覧ください。
うなじをセルフ脱毛するときの手順
うなじをセルフ脱毛するときの手順も確認しておきましょう。うなじは合わせ鏡で自己処理したり照射したりします。そのため、お手入れに慣れるまで難しく感じる方も多い部位です。
うなじのデザインを決めたら、その後のお手入れは家族やパートナーなどにサポートしてもらった方がキレイに仕上げられるでしょう。
- STEP1.うなじのデザインを決める
- STEP2.決めたデザインになるように自己処理する
- STEP3.髪の毛を上にまとめて照射する
- STEP4.アフターケアをする
うなじのデザインを決めて自己処理だけをサポートしてもらうのであれば、理容室やシェービングサロンなどを活用するのもおすすめです。シェービングのプロなので、キレイに仕上げてもらえます。
形だけキレイに整えて置けば、家族やパートナーも照射しやすくなるでしょう。うなじ脱毛については、以下のページでも詳しく解説しているので併せてご覧ください。
セルフ脱毛の疑問点を解決!
セルフ脱毛は、全て自分でスケジュールを決めて施術する必要があります。なかには、判断が難しいケースもあるでしょう。
今回は、セルフ脱毛における代表的な疑問点について解説します。
自己処理が必要なくなるまでの照射回数と頻度は?
セルフ脱毛を含む光脱毛は、12回以上がお手入れ完了の目安回数です。照射頻度は、各脱毛器によって異なります。
1~2週間に1回程度が一般的な照射頻度ではありますが、利用する脱毛器の取扱説明書などを確認して守るように心がけましょう。
照射頻度に関しては、以下のページでも詳しく解説しているので併せてご覧ください。
生理が来たらどうすればいい?
生理期間中のセルフ脱毛は、ホルモンバランスがいつもと異なり肌が敏感な状態です。生理が終わるまでは肌荒れなどのトラブルが起こりやすいため、お手入れを控えましょう。
特に、VIO脱毛は経血が照射口に付着するなど、衛生的にもおすすめできません。セルフ脱毛サロンにおいても、生理中は利用を控えるようにと告知している店舗もあります。
うっかり日焼けしてしまったときの対応は?
日焼けしてしまったら、肌状態が落ち着くまでセルフ脱毛は中止してください。火照りやヒリヒリした痛みがあれば、タオルで包んだ保冷剤などで冷やし保湿ケアをしましょう。
特に、うなじはうっかり日焼けをしやすい部位です。日頃から、日焼け止めクリームや帽子、日傘を使用して紫外線対策を心がけてください。
施術後の運動や入浴は避けた方がいい?
セルフ脱毛施術後24時間は、赤みや炎症などを起こしやすいため、血行が良くなる行動は控えましょう。血行が良くなる行動は、運動や入浴、サウナ、飲酒などが挙げられます。
なお、施術当日のシャワーは問題ありません。体や顔を洗う際は、低刺激タイプのボディソープなどをしっかり泡立てて手のひらで優しく洗ってください。
まとめ
基本的なセルフ脱毛の手順を覚えておくことで、セルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器どちらもスムーズに行えるようになります。細かい設定などは各脱毛器によって異なりますが、取扱説明書や案内を見れば誰でも簡単に操作できるものばかりです。
VIOとうなじについては、自分ひとりでのお手入れが難しい部分もあります。難しい部分に関しては、家族やパートナーなどにサポートしてもらうことを視野に入れてお手入れしましょう。
セルフ脱毛は、手順さえ守れば危ないものではありません。気軽にムダ毛ケアできるセルフ脱毛を、ぜひこの機会に始めてみましょう。