脱毛と除毛を同じものだと認識しているなら、それは誤解です！処理の仕方から効果まで異なるため、あなたのニーズに合うムダ毛処理方法を選ぶ必要があります。
今後、正しくムダ毛と向き合いお手入れするためにも、脱毛と除毛の違いを理解しておきましょう。
今回は、脱毛と除毛の違いやそれぞれのメリットとデメリットなどを解説します。
脱毛と除毛の違いとは？
脱毛と除毛は、同じものと勘違いされることが多々ありますが、実際は全く異なるものです。脱毛は毛根や発毛組織から処理をするもの、除毛は皮膚表面に見えているムダ毛を処理するものとなります。
また、脱毛と言われているものは脱毛サロンやクリニックで受けられる光脱毛とレーザー脱毛が主流です。どちらも、毛根や発毛組織を弱らせたり破壊するため、徐々にムダ毛は生えてこなくなります。
具体的には、下記イラストの毛乳頭やバルジ（バルジ領域）がアプローチする部分です。
一方、除毛はカミソリや電気シェーバー、除毛クリーム、脱毛ワックスなどを使ったムダ毛処理となり、数日後には元の状態に戻ってしまいます。毛乳頭やバルジを弱らせたり破壊したりするムダ毛処理ではありません。
脱毛がおすすめの人
脱毛によるムダ毛処理がおすすめの人は、以下のような希望や悩みがある方です。当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。
終わりのあるムダ毛処理を希望する人
脱毛は、終わりのあるムダ毛処理となります。定期的に光やレーザーをムダ毛の気になるところに照射することで、徐々に毛乳頭やバルジが弱っていくため、ムダ毛が生えにくくなるからです。
目安として、光脱毛だと12回以上、レーザー脱毛だと5回以上の照射で自己処理の必要がなくなります。生えてくる毛も産毛のように細く目立たなくなるため、ムダ毛の悩みも解消されるでしょう。
体毛が濃く悩んでいる人
体毛が濃くて悩んでいる人こそ、脱毛が適しています。ツルツルにするだけでなく、毛が細くなったり毛量を減らしたりすることもできるからです。自己処理では処理しきれなかった場合も、脱毛することで手間が減ります。
毛が細くなり毛量が減れば、カミソリで剃ったあとのポツポツ毛穴も目立ちにくくなるのでおすすめです。
自己処理による肌トラブルで悩んでいる人
カミソリなどの自己処理は、カミソリ負けなどの肌トラブルを起こすケースが多いため、お肌が弱い方や敏感肌の方は悩んでいる方もいるでしょう。
ムダ毛処理による肌トラブルは、脱毛により自己処理する頻度が少なくなるため改善が期待できます。
除毛がおすすめの人
除毛がおすすめの人は、以下のような希望を持っている方です。ムダ毛処理は脱毛がもっとも良いというものではなく、ニーズに合うなら除毛を選択しても問題ありません。
一時的にムダ毛をキレイにしたい人
除毛は、カミソリや電気シェーバーで剃るだけでも一時的にムダ毛をキレイに処理できます。数日後には元の状態に戻ってしまいますが、1日だけでもキレイに処理できていればいいといった方には適しているでしょう。
除毛クリームや脱毛ワックスも、10～15分程度あればムダ毛処理が可能です。洋服などに合わせてサッとムダ毛処理できるところが除毛の魅力でしょう。
お金をかけずにムダ毛処理したい人
ムダ毛処理にお金をかけたくない方のニーズに合うのも除毛です。カミソリは100均やドラッグストアなどでさまざまな種類が揃っているため、部位に合わせて安価にムダ毛処理できます。
背中などの専用カミソリや電気シェーバーもあり、ドラッグストアなどで購入可能です。
除毛クリームや脱毛ワックスも、1,000円程度で始めることができます。ムダ毛処理への予算があまりない方は、除毛によるムダ毛処理が向いているでしょう。
脱毛のメリットとデメリット
脱毛は、将来的にムダ毛が生えにくくなるといった良い部分が目立ちますが、実際にはデメリットに感じるところもあります。まずは、脱毛のメリットから見てみましょう。
- メリット1．長期的な脱毛効果
- メリット2．自己処理の頻度が減る
- メリット3．肌トラブルのリスクが減る
もっとも魅力的なのは、長期的な脱毛効果となります。脱毛完了後は、元の毛量に戻ることはほとんどありません。ホルモンバランスなどの乱れよって数本のムダ毛が生えてきてしまうケースはありますが、再度照射すれば脱毛効果を得られます。
徐々にムダ毛も少なくなるため、脱毛開始後は自己処理の頻度が減っていくのもメリットです。自己処理の頻度が減れば、肌トラブルのリスクも軽減されます。
また、光脱毛とレーザー脱毛はムダ毛に熱エネルギーが届くものなので、お肌への刺激を抑えたムダ毛処理が可能です。
一方、脱毛のデメリットは以下のものが挙げられます。
- デメリット1．長期間通う必要がある
- デメリット2．費用がかかる
- デメリット3．痛みが強い
脱毛サロンやクリニックは機器によって異なりますが、2ヶ月に1回のペースで通う必要があります。例えば、光脱毛で12回通う場合は2年程度、レーザー脱毛で5回通う場合は10ヶ月程度の期間が必要です。
また、除毛に比べると高額になるため費用がかかります。全身脱毛を希望する場合は、30万円以上かかると考えておきましょう。
さらに、扱っている機器によっては照射時の痛みが強い場合があります。特にレーザー脱毛を受ける方は、麻酔の利用も視野に入れて検討しましょう。
除毛のメリットとデメリット
除毛にもメリットは多くあり、ニーズに合わせてムダ毛処理に取り入れて問題ありません。
- メリット1．ムダ毛が気になったらすぐに処理できる
- メリット2．安くムダ毛処理できる
- メリット3．ほとんど痛みがない
気軽かつ即効性のある除毛は、一時的にお肌がキレイにできれば問題ないときに便利です。除毛で使うカミソリや電気シェーバー、除毛クリーム、脱毛ワックスなどは手軽に使えるため、ムダ毛が気になったらすぐに処理できます。
また、これらの除毛アイテムは安価なので費用が少ない方でも負担が少ないのも嬉しいポイント。脱毛のような痛みも、カミソリや電気シェーバーにはありません。
除毛クリームと脱毛ワックスは、お肌への刺激を感じるためお肌に不安がある方は避けた方が良いでしょう。
除毛はすぐに処理できて即効性があるかわりに、頻繁に処理しなければならないといったデメリットがあります。
- デメリット1．頻繁に処理する必要がある
- デメリット2．肌トラブルのリスクがある
- デメリット3．処理しにくい部位がある
カミソリや電気シェーバーの場合、3日程度でムダ毛は生えてきてしまいます。夏などお肌の露出が多い季節だと、頻繁にムダ毛処理をしなければなりません。
ムダ毛処理の頻度が多いと、その分お肌への負担が増えてしまいカミソリ負けや赤み、かゆみ、炎症、乾燥などの肌トラブルのリスクが高まります。
除毛クリームは、ムダ毛と一緒にお肌も溶かしてしまうため肌が弱い方は注意が必要です。脱毛ワックスは、一気にムダ毛を引き抜くためお肌だけではなく毛穴トラブルのリスクも高まります。
また、専用カミソリなどがあるとはいえ、目で確認しにくい背中やデリケートゾーンのムダ毛処理はやりにくさを感じるでしょう。
脱毛サロンやクリニックに通えないならセルフ脱毛がおすすめ
脱毛と除毛の違いを理解して「脱毛したい！」と考える方もいるでしょう。しかし、除毛に比べると高額になるため躊躇してしまう方も少なくありません。仕事や育児などの都合で、脱毛サロンやクリニックに通えない方も多くいます。
このような方は、家庭用脱毛器やセルフ脱毛サロンを利用したセルフ脱毛がおすすめです。脱毛サロンやクリニックに通うよりも、費用はかかりません。
自由に脱毛サロンやクリニックに通えない方は、自宅で光脱毛ができる家庭用脱毛器を検討してみましょう。
仕事帰りや子どもが学校などに行っているときに通える方は、業務用脱毛機器で施術できるセルフ脱毛サロンが効率良く脱毛できるのでおすすめです。
詳しくは、以下の記事にまとめていますのでご覧ください。
【セルフ脱毛器のやり方】基礎知識から具体的なやり方まで徹底解説！
まとめ
脱毛と除毛は、似ているようで全く違うものです。どのようなムダ毛処理方法があなたの希望に合うか、改めて考えてみましょう。脱毛は、脱毛サロンやクリニックに通えなくても、家庭用脱毛器を利用すれば自宅で手軽に始められます。
少しでも自由になれる時間があれば、業務用脱毛機器を使って自分で施術できるセルフ脱毛サロンがおすすめです。
あなたのニーズに合うムダ毛処理方法で、キレイなお肌を目指しましょう！