セルフ脱毛を早く終わらせるためには、同じ場所に2~3ショットずつ照射していけばいいのでは?と考える方もいるかもしれません。
結論から言うと、この方法はNGです。
火傷などの肌トラブルを起こす原因になり、セルフ脱毛も中断しなければならなくなる可能性があります。効果的にセルフ脱毛を進めるためも、同じ場所に繰り返し照射するのは避け、正しく使用することを心がけましょう。
今回は、セルフ脱毛を行う際に同じ場所に照射するのを避ける理由や効果的な進め方などを紹介します。
セルフ脱毛は続けて同じ場所に照射するのはNG
セルフ脱毛を効果的に進めたいため「同じ場所に何度も照射すれば早く効果が出るのではないか?」と考える方も一定数いるのが実情です。
実際、以下のような疑問を持っている方が一定数います。
家庭用脱毛器は同じ箇所に2.3回照射した方が効果が出ますか?
引用元:ヤフー知恵袋より
こちらの質問に対する答えはNOです。
むしろ、火傷のリスクが高まるため、セルフ脱毛の光を同じ場所に何度も照射するのは避けてください。
1ショット照射したら、隣にずらして照射するのを繰り返すのが正しい使い方です。
ただし、セルフ脱毛器の照射口をずらしたときに境目の部分が重なってしまう場合があります。
同じ場所に何度も照射するわけではないため、大きなトラブルにはなりませんが、基本的には重ならないように注意しましょう。
同じ場所に続けて照射すると起こる代表的なトラブル
セルフ脱毛サロンや家庭用脱毛器で、同じ場所に何度も照射すると起こる可能性があるトラブルは主に以下の症状が挙げられます。
- 火傷
- 炎症
- 赤み
- 水ぶくれ
- かぶれ
- 発疹
- 乾燥
火傷以外にも、炎症や赤み、水ぶくれといった症状が起こりやすくなっています。
原因は、脱毛サロンの光脱毛と同じように光を照射して熱によるダメージを与えるため、同じ場所に何度も照射すると熱さを感じやすくなるためです。
日焼け後のデリケートな肌状態の中、さらに紫外線の強い場所で日焼けをしてしまうとイメージすると分かりやすいでしょう。
肌トラブルが起きているにもかかわらず、さらに重ねて同じ場所を照射すると、症状が悪化してしまい、セルフ脱毛を中止しなければならなくなるため注意してください。
セルフ脱毛で同じ場所に何度も照射しても効果は変わらない
セルフ脱毛で同じ場所に何度も照射しても、抑毛効果が高まることはありません。
肌へのダメージが大きくなるだけで、無駄に照射していることになります。
この理由は、毛の生え変わりサイクルである毛周期が関係しています。
毛周期は、以下のように【成長期→退行期→休止期】の3つの期間のことです。
セルフ脱毛器によって異なりますが、基本的に光脱毛は毛周期の中の成長期のみに効果を発揮します。
成長期の毛は、全体の20%程度しかありません。また、目で見て見極められるものではないため、成長期のみの毛にアプローチするのは難しくなります。
同じ場所に何度も照射したとして、その毛が成長期であるとは限りません。退行期の毛に何度も照射しても、肌に負担をかけるだけではなく、脱毛器の無駄打ちになってしまいます。
特に、照射回数の上限が決まっている家庭用脱毛器の場合、無駄打ちが増えると照射できる回数も減ってしまうため控えましょう。
効果的にセルフ脱毛を進める5つのポイント
セルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器を利用して効果的にセルフ脱毛を進めるポイントを5つご紹介します。
なお、それぞれの脱毛器によって、効果的な使い方は異なります。基本的にはセルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器の案内や取扱説明書などに従いましょう。
適切な照射頻度を守る
セルフ脱毛は適切な頻度で照射することで、多くの成長期の毛にアプローチできます。適切な頻度は各セルフ脱毛器によって異なるものの、一般的には1~2週間に1回程度となっています。
詳しい頻度は、セルフ脱毛サロンの案内や家庭用脱毛器の取扱説明書を確認しましょう。
照射頻度が短すぎると、同じ場所に照射するのと同じように肌に負担をかけてしまいます。さらに、費用や時間、ショット数を無駄にしてしまうことにも繋がります。
照射頻度の期間が長く空いてしまった場合、それまでの照射が無駄になることはありません。しかし、照射しないとセルフ脱毛の完了時期が遅くなってしまうため注意は必要です。
適切な照射レベルでお手入れする
照射レベルは、毛質や肌質によって適切に調整しましょう。照射レベルは、高すぎても低すぎても効果的ではありません。特に高すぎる場合は、火傷や炎症、強い痛みなどのトラブルの原因になり危険です。
一般的的には「我慢できる程度の痛み」を目安にすると良いとされています。しかし、初めてセルフ脱毛を行う場合、レベル調整は難しく感じるかもしれません。
そのような場合は、低い照射レベルから照射をスタートさせて、徐々に上げていくと良いでしょう。
また、セルフ脱毛器によっては肌に照射口を密着させると適切な照射レベルに調整してくれる「自動照射レベル調整機能」といったものがついています。自分で調整する必要がないため、照射時の安心感に繋がるでしょう。
照射前の自己処理を丁寧に行う
セルフ脱毛器の照射をする前に、照射部分のムダ毛を自己処理しましょう。
自己処理する理由は、火傷などの肌トラブルを防ぐためだけではなく、セルフ脱毛の効果を最大限発揮させるためでもあります。
セルフ脱毛器の光は、ムダ毛に反応して熱に変わります。ムダ毛が肌表面に長く残っていると、その部分に熱がこもり火傷や炎症を起こしてしまう場合があるのです。
そして、熱が分散されてしまうため、100%のダメージを与えることができません。
セルフ脱毛の効果をトラブルなく最大限発揮させるためにも、剃り残しのないように丁寧に自己処理することを心がけましょう。
日焼け対策をする
セルフ脱毛サロンや家庭用脱毛器でセルフ脱毛を始めたら、日頃から日焼け対策をしましょう。日焼けしている肌にセルフ脱毛器の光を照射すると、火傷や炎症、強い痛みの原因になります。
また、日焼けしている肌へ照射するとしたら、通常よりも照射レベルを低く設定しなければなりません。日焼け後の肌状態によっては、痛みが強すぎて照射できないケースがほとんどです。
このような理由から、日焼けしてしまったら普段の肌状態に戻るまではセルフ脱毛を中止せざるを得ないでしょう。
スムーズにセルフ脱毛を進めていくためにも、日焼け止めや日傘、帽子、UV加工済みの衣類などで日焼けしないように対策を忘れないように心がけてください。
アフターケアを行う
セルフ脱毛の照射を終えたら、アフターケアを必ず行いましょう。アフターケアは、照射後のヒリヒリした痛みや火照りなどを抑えるための冷却と、光の熱による乾燥を防ぐための保湿です。
まずは、タオルで包んだ保冷剤でしっかり照射した部分を冷やしましょう。痛みや火照りが治まっていきます。
十分に肌が冷えたら、ボディローションとボディクリームなどで水分と油分を補って保湿ケアをしましょう。
保湿しないでいると、肌の水分がどんどん蒸発してしまい乾燥が進みます。乾燥がひどくなると、かゆみや粉吹き、ひび割れを起こしてしまう場合があり、照射時に痛みを感じることも。
アフターケアは、冷却と保湿の両方を忘れずに行いましょう。
まとめ
早くセルフ脱毛を終わらせたいという考えから、同じ場所に何ショットも照射するのは肌トラブルの原因になるため止めましょう。
火傷や炎症などが起きた場合、症状が治まるまでセルフ脱毛自体できなくなります。早くセルフ脱毛が終わるどころか、完了時期が遅れてしまうため本末転倒です。
さらに効果的にセルフ脱毛を進めるためには、セルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器の案内や取扱説明書などを確認して正しく使用しましょう。
照射頻度や照射レベル、自己処理、日焼け対策、アフターケアなど、基本的な工程を適切に行うことが、最も効果的に進めるためのポイントです。