自宅でセルフ脱毛をしている方のなかには「効果がないな……」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?セルフ脱毛は、さまざまな方法があるため、期待している効果を発揮できるものを選ぶ必要があります。
例えば、自己処理が不要になる脱毛をしたい方が除毛クリームを使っていても、またムダ毛は伸びてくるので納得できないのは当然です。
今回は、セルフ脱毛の効果がないと感じている方に向けて、納得できるお手入れをするためのポイントを解説します。また、今注目されているセルフ脱毛サロンにも触れていくので、ぜひ参考にしてみてください。
セルフ脱毛が効果ないと思われている理由
セルフ脱毛が効果ないと思われている理由は2つ挙げられます。現在行っているセルフ脱毛を思い出し、心当たりがある場合はできるところから改善していきましょう。
理由①自分の目的に合わせたセルフ脱毛をしていないから
どのような目的を持ってムダ毛処理をするか明確にしておきましょう。一時的にムダ毛をなくしたいのか、今後もムダ毛が生えてきてほしくないのかによって、セルフ脱毛の方法を変える必要があるからです。
水着や洋服のデザインなどによって露出している肌のムダ毛を一時的にキレイにしたいのであれば、除毛クリームもしくはワックス脱毛が適しているでしょう。
除毛クリームは「チオグリコール酸カルシウム」という、毛の主成分であるタンパク質に反応して溶かす成分が含まれています。ムダ毛のある部分に塗布して一定時間放置してシャワーで流すだけの簡単な脱毛方法です。
ワックス脱毛は、ムダ毛に専用ワックスを塗布して絡めとり、専用シートで一気に引き抜きます。根元から引き抜くため、仕上がりはツルツルでキレイです。
ワックス脱毛に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
一方で、自己処理が不要になるような脱毛を希望しているなら、除毛クリームやワックス脱毛はNGです。このような方は、脱毛サロンで受けられる光脱毛が自宅でできる家庭用脱毛器を選びましょう。
家庭用脱毛器以外のセルフ脱毛は、すべて一時的なムダ毛ケアだと認識してくださいね。
理由②セルフ脱毛のやり方を間違えているから
どのようなセルフ脱毛でも、やり方を間違えると思ったような効果は得られません。逆に、肌トラブルを招く原因にもなり後悔するケースもあるでしょう。セルフ脱毛は、安易に行わず必ず正しいやり方を確認してから進めることが大切です。
例えば、ワックス脱毛はムダ毛を1cm程度伸ばしておく必要があります。これよりも短いと、ワックスとムダ毛が十分に絡み合わず抜けません。除毛クリームは、適切な量を塗布して決められた時間放置しなければ、期待している効果が得られない場合があります。
ワックス脱毛や除毛クリームは、正しく行うことで最大のパフォーマンスを発揮するものです。期待しているような効果を得られていない方は、やり方が間違えていないか改めて見直してみてください。
なお、各商品によってやり方や放置時間などは異なるため、必ず取扱説明書を確認しましょう。
セルフ脱毛は家庭用脱毛器がもっとも脱毛サロンに近い
ワックス脱毛や除毛クリームなど、家庭用脱毛器以外のセルフ脱毛は時間が経つと再びムダ毛が生えそろってしまいます。また、毛穴やお肌にも大きな負担を与えていることが多く、頻繁に行うのは注意が必要です。
一方、家庭用脱毛器は脱毛サロンで使われている脱毛機を家庭用に調整したものとなります。
家庭用に調整されてはいますが、商品によっては脱毛サロンと同レベルの光の強さを出せる家庭用脱毛器もあります。脱毛したいけれど通うのは難しい方や、脱毛サロンで高額ローンを組むことに抵抗がある方などは、家庭用脱毛器だとニーズに合うでしょう。
除毛クリームやワックス脱毛など、他のセルフ脱毛で納得できない場合は家庭用脱毛器を使ってみると効果に納得できるはずです。
家庭用脱毛器の特徴
具体的に、家庭用脱毛器の特徴を紹介します。除毛クリームやワックス脱毛とは違った魅力があるので、興味を持った方はぜひ取り入れてみましょう。
主に脱毛サロンで使われている光脱毛が家庭で行える
家庭用脱毛器は、脱毛サロンで主に使われているIPL(インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる光を使った光脱毛が家庭で行えるアイテムです。IPLは、毛の色素であるメラニン色素に反応して熱エネルギーに変わります。
この熱により、毛根にある毛の成長を司る組織である毛乳頭(もうにゅうとう)にアプローチ。熱により毛乳頭が弱れば、毛は成長できなくなり脱毛効果を得られます。
脱毛が完了するまで徐々には細く薄くなっていくため、自己処理も楽になっていくでしょう。
継続して使うことで自己処理がほとんど不要になる
家庭用脱毛器を継続して使うことで、脱毛サロンと同じように自己処理がほとんど不要になります。脱毛サロンでは、12〜18回程度の照射回数が必要とされており、通う頻度は脱毛機の種類によって異なるものの2週間~2ヶ月に1回のペースが一般的です。
家庭用脱毛器においても、脱毛サロンと同様で12回以上の照射は必要です。家庭用脱毛器を使ったセルフ脱毛を効果のあるものにするためには、継続して行うことがとても大切だと認識しておきましょう。
肌に優しいムダ毛ケアができる
家庭用脱毛器の光は、毛の色素であるメラニン色素にしか反応しません。そのため、お肌への刺激は最小限に抑えられ、カミソリや除毛クリーム、ワックス脱毛などと比べて優しいムダ毛ケアができます。
カミソリ負けのような肌トラブルや毛穴トラブルなども防げるため、お肌に優しい脱毛をしたい方には家庭用脱毛器がおすすめです。
家庭用脱毛器のメリットとデメリット
家庭用脱毛器は、良い点もあれば残念な点もあります。両方を理解した上で、日々のムダ毛ケアに取り入れていきましょう。
メリット1.脱毛サロンよりもコスパがいい
家庭用脱毛器は、1万円程度のものから10万円近いものまで多くの商品が販売されています。例えば、大手美容家電メーカーの家庭用脱毛器は1台8万円程度です。
一度購入すれば、上限の照射数を迎えるまで抑毛を続けられます。その回数、なんと全身脱毛298回分。これだけお手入れできれば、納得できるところまで抑毛を続けられるでしょう。
一方、脱毛サロンの場合は30~35万円が全身脱毛の相場となっています。通い放題で納得できるまで通える脱毛サロンもあるものの、家庭用脱毛器と比較すると高額です。
費用を抑えて脱毛したい方にとって、家庭用脱毛器はニーズに合うアイテムであると言えるでしょう。
メリット2.予約する必要がない
家庭用脱毛器は、自宅で脱毛できるため当然予約は必要ありません。時間を気にせず自分の都合のいいときにお手入れできるのは魅力です。
一方、脱毛サロンの予約に関しては「契約したのに予約が全く取れない」という声も多くあがっています。脱毛サロンでの脱毛は、予約をして照射してもらえないと効果は得られません。予約が取れない時点で、脱毛はスムーズに進められないため期待している効果を発揮できずに後悔する方もいるでしょう。
その点、予約が取れないという心配のない家庭用脱毛器は安心できます。
メリット3.人に体を見られないから恥ずかしくない
家庭用脱毛器であれば、自分もしくは家族やパートナー、友人以外の人に体を見られることはありません。手の届く範囲のみの脱毛でよければ、自分で全て行えるため家族などに体を見られることに抵抗がある方も恥ずかしさはないでしょう。
脱毛サロンなどに通うと、どうしてもスタッフには体を見せる必要があるため、抵抗がある方はストレスになるかもしれません。
デメリット1.手の届かないところがある
家庭用脱毛器のデメリットは、手の届かないところがある点です。うなじ・背中・腰・Oラインは、自分だけでは照射するのが難しく誰かのサポートが必要になるでしょう。
家族やパートナー、友人などなどに手伝ってもらわないとお手入れできない場合があるため少し不便に感じる方は少なくありません。
体を見られるのが嫌だという方は、手の届く範囲しか脱毛できず中途半端になる恐れもあります。
デメリット2.使用禁止されている部位がある
家庭用脱毛器は、安全性の面から使用禁止されている部位があります。例えば、VIOや顔は禁止されている商品が少なくないため使用する際は注意しましょう。
使用可能部位や禁止部位に関しては、取扱説明書に記載があります。禁止部位に照射した場合、火傷や炎症などの大きなトラブルを起こす恐れがあり危険です。お手入れする前に必ず確認して、使用禁止部位は避けて照射してください。
セルフ脱毛のポイントと注意点
家庭用脱毛器を含め、セルフ脱毛のポイントと注意点をまとめます。ムダ毛を効果的にキレイに処理するためにも、安易に進めることはせずきちんとポイントと注意点を踏まえて行いましょう。
家庭用脱毛器は決められたペースで継続する
光脱毛は、毛の成長サイクルである毛周期に合わせて照射していきます。毛周期には「成長期→退行期→休止期」があり、毛乳頭にダメージを与えられるので成長期の毛のみです。
成長期の毛は、目で確認できる全体の毛の内20%程度しかないため、1度の照射では全ての毛を脱毛できません。成長期の毛に効率的にアプローチするために、決められたペースで繰り返しお手入れしましょう。
一般的に、脱毛サロンの場合は2週間~2ヶ月に1回のペースで照射します。家庭用脱毛器の場合も同じペースで構いませんが、商品によって異なる場合も少なくありません。取扱説明書に適切なペースが記載されているので、そちらを参考に進めましょう。
取扱説明書を読んで正しく脱毛する
家庭用脱毛器だけでなく、除毛クリームとワックス脱毛にも必ず取扱説明書があります。各商品によって適切な使用方法が異なるため、必ず取扱説明書を読んで正しく使いましょう。
- 家庭用脱毛器:頻度・使用禁止部位・照射出力の合わせ方など
- 除毛クリーム:塗布する量・放置する時間・放置後のケアなど
- ワックス脱毛:塗布する量・シートの剥がし方など
このような点をしっかり確認してお手入れを始めてください。
アフターケアを忘れずに行う
セルフ脱毛後は、お肌がとてもデリケートな状態です。アフターケアとして冷却や保湿を必ず行いましょう。
家庭用脱毛器の場合、照射時の熱でお肌が火照っていることがあります。赤みや炎症などを防ぐためにも、清潔なタオルで包んだ保冷剤でしっかり照射部位を冷やしましょう。その後、ボディローションやボディクリームなどで保湿をしてお肌を鎮静させてください。
除毛クリームとワックス脱毛に関しても、処理後は必ず保湿をしてお肌を休ませしょう。
なお、セルフ脱毛当日の入浴やサウナ、運動、日焼けなどはNGです。炎症やかゆみなどを引き起こす原因になるので止めましょう。
家庭用脱毛器を使う場合は毛を抜く処理は止める
家庭用脱毛器を使用する場合は、毛抜きやワックス脱毛などは止めましょう。毛穴に毛がないと、照射しても脱毛効果は得られません。
また、毛周期が乱れるため脱毛完了時期が遅れてしまう可能性があります。
家庭用脱毛器を使用する方は、自己処理は電動シェーバーがおすすめです。振動によってムダ毛をカットするため、カミソリよりもお肌に優しい処理ができます。
一時的にムダ毛がなくなればいい方は他のセルフ脱毛でもOK
家庭用脱毛器は、今後生えてくる毛もなくしていきたい方におすすめのセルフ脱毛です。一時的にムダ毛がなくなればいい方は、家庭用脱毛器ではなくても除毛クリームやワックス脱毛、電動シェーバー、カミソリなどを使ったセルフ脱毛でも構いません。
セルフ脱毛サロンの利用もおすすめ!
光脱毛器によるセルフ脱毛は、家庭用脱毛器だけではなくセルフ脱毛サロンを利用するのもおすすめです。セルフ脱毛サロンは、新しい形の脱毛サロンとして今注目されています。
導入されている脱毛機は、家庭用脱毛器と同じIPL脱毛と蓄熱式と呼ばれる低温でお手入れするSHR脱毛の良いところを兼ね備えたハイブリッド脱毛(HHR方式)が多いです。
SHR脱毛を兼ね備えているため、家庭用脱毛器ではアプローチできない、毛を作る毛乳頭に向けて発毛の指令を出す「バルジ領域」にもダメージを与えられるところが魅力的。
照射口がマイナス9度まで冷え、脱毛する部分をしっかり冷却するため痛みが最小限に抑えられます。小さな子どもでも照射できるレベルの痛みと熱さなので、お肌が弱い方も施術可能です。毛周期に左右されず1週間~10日間隔で脱毛できる脱毛方法のため、短期間で脱毛完了を目指せます。
背中などの施術も可能!
背中などの手の届かないところは、パートナーや友人に手伝ってもらうことも可能です。その際は、2人までなら一緒に入室可能なセルフ脱毛サロンを選びましょう。
他にも、スタッフが手伝ってくれるセルフ脱毛サロンもあるので、希望に合わせて通うところを探してみてください。
料金は時間制で安い!
料金はセルフ脱毛サロンごとに異なりますが、時間制で決められているところが多くなっています。部分脱毛なら20分程度、全身脱毛なら50分程度が目安時間です。どちらも初回は2,000~8,000円程度で試せるところが多くなっています。
月額定額制で通い放題のセルフ脱毛サロンもあり、月額1万円以下で通える場合も少なくありません。また、脱毛サロンの場合は、通わない月も支払いが発生する月額制コースがめずらしくありませんが、セルフ脱毛サロンは支払うのは通った月のみでOK。
無駄な出費がないところもセルフ脱毛サロンの魅力です。
セルフ脱毛の効果が実感できないなら家庭用脱毛器を試してみよう!
セルフ脱毛には、一時的にムダ毛をキレイにする除毛クリームやワックス脱毛、ムダ毛を抑制する家庭用脱毛器があります。セルフ脱毛の効果がないと感じる方は、希望に合わせた脱毛方法を選んでいなかったり、家庭用脱毛器の使い方が間違っていたりするケースが考えられるでしょう。
どのセルフ脱毛を選ぶ場合も、あなたのニーズに合う方法なのかを見直し取扱説明書に沿って行うと納得できるはずです。
また、家庭用脱毛器ではなくセルフ脱毛サロンを利用する方法もあります。スタッフではなく自分で照射するものの、業務用の脱毛機なので効果は期待できるでしょう。ぜひあなたの希望に合うセルフ脱毛を行い、ムダ毛のないキレイなお肌を目指してください。