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脱毛で副作用が起こるって本当?実際のトラブル例や予防法、対処法を解説

「脱毛でがんになるって聞いたから怖い…」

「体によくないらしいけど本当?」

女性の約5人に1人は脱毛をしている時代。気軽に脱毛できるようになった一方で、ムダ毛は気になっていても副作用が心配で通うのを迷っている方もいるでしょう。

ツルツル肌と引き換えに健康を失うと考えると、たしかに迷ってしまいますよね。

そこで今回は、脱毛でどのような副作用が起きるのかについて、どうすれば副作用の予防や対処ができるのかについて解説します。

 

脱毛で起こる可能性がある副作用

脱毛で起こる可能性がある副作用

まず、脱毛で命に関わるほどの重大な副作用が起こることはないので安心してください。

副作用といっても、脱毛後に現れる一時的な症状であることがほとんどです。

 

赤みや腫れ、やけど

お肌が敏感になっていたり乾燥していたりすると、赤みや腫れ、やけどなどが起こることがあります

脱毛ではムダ毛に含まれているメラニン色素に反応する光やレーザーを照射していくため、照射時のエネルギーがお肌に影響をもたらしてしまうことがあるのです。

軽い赤みやほてりなら数時間から数日程度で治ることがほとんどです。それ以降もヒリつきや痛みが続くようでしたらやけどによる炎症が起きている可能性があります。

 

硬毛化

硬毛化とは、光やレーザーを当てることでかえってムダ毛が太くなってしまうことです。はっきりとした原因はわかっていませんが、照射によって毛根が刺激されることが関係しているのではと考えられています。

背中やうなじ、二の腕などが硬毛化が見られやすい部位です。硬毛化が見られた場合は無償で照射回数を増やしてくれることもあるため、気になる場合はサロンやクリニックに相談してみましょう。

 

毛嚢炎

毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛穴に雑菌が繁殖して起こる皮膚の炎症のことです。ニキビのような見た目をしているため、毛嚢炎だと気がつかずにそのまま過ごすケースも見られます。

脱毛後はお肌がダメージを受けて敏感になっているため、普段よりも雑菌への抵抗力が弱くなってしまうことが原因です。

 

汗の量が増える

脱毛が直接の原因ではないといわれていますが、汗の量が増えたと感じる方もいます

とくにワキは、脱毛後に汗が気になりやすい部位です。脱毛することで汗がムダ毛に吸着されなくなり、汗が増えたように感じることが原因だと考えられています。

 

脱毛で副作用が起きたときの対処法

脱毛で副作用が起きたときの対処法

万が一、脱毛後に赤みや腫れなどの副作用が起きてしまった場合は、なるべく早めに正しい対処を行いましょう

放置しておくと症状が悪化して跡が残ってしまう場合もあります。

 

赤みや腫れ、やけどの対処法

赤みや腫れが気になる場合は、患部をしっかり冷却してください。塗らしたタオルを冷蔵庫で冷やしたものや、保冷剤などを使って症状が落ち着くまで冷やしましょう。

冷やすことで炎症が治まりやすくなります。明らかにヒリつきや痛みがある場合はやけどの可能性があるので、まずは患部を十分に冷やして施術を受けたクリニックや皮膚科を早めに受診してください。

 

硬毛化の対処法

硬毛化はムダ毛が生え替わることで自然と改善されていきます。半年から1年ほどで落ち着いてくることが多いでしょう。そのまま脱毛を続けることで目立たなくなるケースもあります。

高い出力でレーザーを当てることで毛根を破壊し、強制的に硬毛化しているムダ毛を脱毛したり、ニードル脱毛を行ったりすることも効果的です。

硬毛化が起こる頻度は高くありませんが、気になる方は硬毛化した場合もしっかり対処してくれるサロンやクリニックを選ぶとよいでしょう。

 

毛嚢炎の対処法

毛嚢炎ができたとしても、ほとんどの場合は1週間ほどで自然によくなります

しばらくしても改善しなかったり、かゆみや痛みなどが出たりして悪化している様子があれば、施術を受けたクリニックもしくは皮膚科を受診して治療を受けてください。

受診する時間がないという方は、ステロイドや抗生物質が入った市販の塗り薬を使って治療しても問題ありません。具体的には「ベトネベートN軟膏AS」や「ドルマイシン軟膏」などで治療できます。

 

汗の量が増えたときの対処法

汗の量が気になるときは、制汗剤や脇汗パッドを使ったりしてまずは対処してみましょう。制汗剤は、汗腺に蓋をして発汗を抑える塩化アルミニウムが配合されているものがおすすめです。

制汗剤では対処できないほど汗が気になる場合は、皮膚科を受診することで汗を抑えるシートや飲み薬などを処方してもらうのもよいでしょう。

 

脱毛で副作用が起きないように予防する方法

脱毛で副作用が起きないように予防する方法

きれいになるために受けている脱毛で副作用が起こるのはできれば避けたいものですよね。

硬毛化や汗の増加は難しいのですが、ほかの副作用は予防することができます

 

脱毛の前の自己処理を正しい方法で行う

ムダ毛が伸びている状態で脱毛すると、光やレーザーのエネルギーが毛根だけでなく全体に吸収されるため、赤みや腫れなどのトラブルが起きやすくなります。

脱毛効果が落ちることもあるため、脱毛前には必ず自己処理を行いましょう。ただし、カミソリを使うとお肌が傷ついて赤みや腫れ、毛嚢炎などが起こりやすくなります。

カミソリではなく、電気シェーバーを使うのがおすすめです。電気シェーバーは刃がお肌に当たらないように作られているため、ダメージを抑えながら自己処理ができます。

 

紫外線対策を行う

脱毛中の日焼けは厳禁です。日焼けすると光やレーザーがムダ毛だけでなくお肌にも吸収されるため、赤みや腫れなどの副作用が起こりやすくなります。

近頃は日焼け肌に対応している脱毛器も出てきましたが、紫外線は乾燥を招き肌トラブルを起こす原因にもなるので、日頃から対策をすることが大切です。

 

念入りな保湿を行う

お肌が乾燥していると、普段より赤みや腫れが生じやすくなったり、痛みを強く感じたりすることがあります。

乾燥はバリア機能を低下させて毛嚢炎のリスクを高めることもあるため、脱毛期間中はしっかりと保湿を行うようにしてください

 

これって副作用?脱毛のせいだと勘違いされやすい症状

脱毛の副作用と勘違いされている症状も実はあります。その代表例が次の3つです。

 

  • ほくろが増える
  • シミが増える
  • がんになる

 

「脱毛したらほくろが増えた」などと聞くことがよくありますが、いずれも脱毛とはまったく関係がありません。ほくろもシミは年齢とともに増えていくものです。

脱毛は1年から3年ほどかけて施術を受けていくため、時間経過のなかで自然とほくろやシミは増えていきます。脱毛期間中に増えたほくろやシミは、脱毛を受けていなかったとしても自然にできていたものです。

また、脱毛ががんの原因になるという医学的根拠もありません

 

脱毛の副作用に関するQ&A

脱毛の副作用に関するQ&A

では、最後に脱毛の副作用についてよく聞かれる質問について見ていきましょう。

気になることがある方は、ここでしっかり疑問を解決してくださいね。

 

Q.妊娠中に脱毛すると赤ちゃんに影響が出るの?

脱毛で使う光やレーザーの影響で赤ちゃんに影響が出ることはありません

ただし、妊娠中の脱毛は肌荒れやお腹の張りなどの原因となるため、控えるようにしてください。

 

Q.薬を服用していると脱毛で副作用が出やすくなる?

薬の種類によっては脱毛で光線過敏症という副作用が出ることがあります。

飲み薬だけでなく湿布薬でも光線過敏症になることがあるので、服用している薬がある方は医師や薬剤師に相談してから脱毛を受けましょう。

 

Q.アトピー肌だと脱毛の副作用が出やすくなる?

アトピー肌の方は、お肌が乾燥している傾向がありバリア機能も低下していることから赤みや腫れなどが出やすいと考えられます

そのため、脱毛を考えている方や主治医に相談してから受けるようにしましょう。

 

Q.全身脱毛をするとホルモンバランスが崩れるって本当?

全身脱毛をしてもホルモンバランスに影響が出ることはありません。

脱毛をしたら生理不順になったという口コミを見ることがありますが、医学的根拠はないため心配は不要です。

 

Q.セルフ脱毛器でも副作用は出るの?

正しく使わなければ、セルフ脱毛器(家庭用脱毛器)でも副作用が出る可能性があります。

お肌の状態に合った出力に設定し、使用頻度を守って使うことでトラブルを最小限に抑えることが可能です。

 

まとめ

脱毛でがんになったり、健康被害が出たりなどの副作用が起きることはありません。ただし、赤みや腫れ、毛嚢炎や硬毛化などはときどき見られることがあります。

赤みや腫れが出た場合はすぐに患部を冷やし、症状が続くようでしたら施術を受けたクリニックや皮膚科に相談してください。

脱毛前にしっかり自己処理を行ったり紫外線対策や保湿をしたりすることで予防できる副作用もあります。きれいなお肌を目指すためにも、副作用を予防しながら脱毛をしていきましょう