セルフ脱毛サロンや家庭用脱毛器は、自分でスケジュールを組んで自由にムダ毛ケアできるところが魅力的です。そのため、早くムダ毛ケアを終わらせたいからと短いスパンで照射してしまう方もなかにはいます。
しかし、セルフ脱毛は適切なスパンで定期的にお手入れを繰り返した方が、良い結果を得られるのが実情です。家庭用脱毛器のなかには、3日に1回のスパンで照射できる製品もありますが、忙しい人にとってこの頻度は難しいでしょう。
今回は、セルフ脱毛の施術を行うときに守ってほしいスパンについて、くわしく解説します。さらに、セルフ脱毛のスパンを守って施術した際の効果が出るまでの回数や期間などにも触れているので参考にしてみてください。
セルフ脱毛の施術をする適切なスパンは?
基本的に、セルフ脱毛の施術をする適切なスパンは、それぞれ使用する脱毛器によって異なります。取扱説明書やセルフ脱毛サロンの公式サイトなどに、施術スパンについての記載がされているので必ず確認しましょう。
一般的なスパンとしては、以下のようになっています。
- セルフ脱毛サロン:1週間~1カ月に1回程度
- 家庭用脱毛器:1~2週間に1回程度
セルフ脱毛サロンは、それぞれのサロンによって採用している脱毛器の仕様が異なります。1週間に1回のスパンで使用できるサロンもあれば、1~2カ月に1回としているサロンもあるため、事前にチェックしておきましょう。
家庭用脱毛器は、ほとんどの製品が1~2週間に1回程度のスパンで使用できます。細かい使用スパンは製品の照射パワーなどによっても異なるため、取扱説明書などで確認しておきましょう。
徐々にスパンは長くなるのが通常
セルフ脱毛を始めてしばらくは、取扱説明書や公式サイトに記載されているスパンで施術を行いますが、徐々に長くなっていくのが通常です。
セルフ脱毛を継続すると抑毛効果が現れるため、次第にムダ毛が生えてくるまでの期間が遅くなっていきます。メラニン色素に反応するIPL方式の脱毛器の場合、ムダ毛がない状態で照射しても抑毛効果は得られません。
そのため、ある程度抑毛したいムダ毛が生えそろうのを待ちます。お手入れを続けるにつれて、1~2週間に1回だったのが2カ月に1回、半年に1回と施術スパンは長くなる方がほとんどです。
セルフ脱毛サロンで採用されているSHR方式やHHR方式の脱毛器は、メラニン色素に関係なく照射できるとしているため、ムダ毛が生えそろっていなくても、自分のタイミングで予約を取ると良いでしょう。
3日に1回の脱毛器は照射パワーが足りない場合も
家庭用脱毛器の中には、1週間に2~3回、つまり3日に1回程度照射できる製品もあります。このスパンを見ると、早くムダ毛ケアを終えられるのではないかと期待する方もいるでしょう。
しかし、結局は肌への負担を抑えるために照射パワーが低く設定されている製品である可能性があり、結果的には1週間に1回の製品と完了時期は変わらない場合もあります。
また、単純に3日に1回のスパンでお手入れするのは忙しい人にとって大きな負担になり面倒になってしまうことも予想できるためよく検討しましょう。
セルフ脱毛のスパンを守るべき理由
セルフ脱毛は、取扱説明書や公式サイトで指示されているスパンを守って継続することがとても大切です。スパンを守ってお手入れしなければならない理由を見てみましょう。
効率良くセルフ脱毛を進めることができる
スパンを守ってセルフ脱毛することで、結果的に効率良くムダ毛ケアを進めることができます。セルフ脱毛は、毛の成長サイクルである毛周期を目安に照射すると、1度にたくさんの抑毛効果を得られる成長期のムダ毛にアプローチできるためです。
成長期の毛は、目に見えているムダ毛全体の20%程度と言われています。他のムダ毛は、抜け落ちるのを待っている退行期、毛穴から抜けている休止期です。
そのため、毛周期を無視して毎日のように照射しても、無駄打ちで終わりムダ毛を抑制できるスピードなどは変わりません。
肌への負担を軽減できる
セルフ脱毛のスパンを守らず、毎日のように照射してしまうと、外部の刺激から肌を守るバリア機能が低下してしまいます。施術のスパンが短くなればなるほど、肌への負担は増えてしまうため、火傷や炎症、ヒリヒリした痛み、乾燥、粉吹き、ひび割れなどを起こしてしまう恐れがあり危険です。
「肌に負担をかけない」と謳っている脱毛器は多いですが、少なくても照射時の熱によって肌にも負担がかかっています。肌トラブルを起こした場合、症状が治るまで照射できません。
男性のセルフ脱毛のスパンはどうする?
セルフ脱毛のスパンは、女性も男性も同じです。男性だからといって、スパンを短くしなければムダ毛を抑制できないということはありません。
むしろ、ヒゲやすね毛など女性よりも毛が太く毛量が多い部分に照射する際は、短いスパンで施術すると肌への負担が大きくなるため避けましょう。
部位を変えれば毎日セルフ脱毛してもOK!
家庭用脱毛器の場合、自分のタイミングで使用できるため、隙間時間を利用してお手入れする方も多くいます。そのため、1度に全ての部位に照射できない場合もあるでしょう。
そんなときは、1日ごとに部位を変えれば毎日セルフ脱毛しても問題ありません。
1日目は脇、2日目は腕、3日目は脚といったように照射する部位を変えれば、無駄打ちにならず肌への負担も問題なくお手入れできます。
セルフ脱毛サロンはプランによって通えるスパンが異なる
セルフ脱毛サロンは、家庭用脱毛と違って予約をしてからサロンを利用しなければなりません。セルフ脱毛サロンのプランには、毎日通えるものから月2回と回数が決まっている場合があるため、最初に確認してから契約しましょう。
セルフ脱毛の抑毛効果が出るまでの施術回数や期間
照射を繰り返すと、ムダ毛は細く柔らかい毛質に変わっていきます。お手入れしていない部位は、自己処理後ムダ毛が生えてくると手触りがジョリジョリ、チクチクするため、少しずつ毛質の変化に気づくでしょう。
他にも、ムダ毛の成長が遅くなり自己処理の頻度が低くなるといった効果も実感できます。このような違いに気づくのが、1週間に1度のスパンでセルフ脱毛をした場合、1カ月経過する4回目以降が多くなっています。
もちろん個人差があるため、4回目の施術を終えても大きな変化がない方も少なくありません。
部位によっては時間がかかることもある
VIOやヒゲ、脇など、他と比べて毛量が多く毛が太い部位も、基本的には1~2週間に1回のスパンで照射を繰り返します。しかし、抑毛効果が出るまで他の部位よりも遅くなる場合が多いのが実情です。
また、これらの部位は濃さや毛質などに大きな個人差があるため、一概に抑毛効果が出るまでの施術回数や期間などを決めることはできません。
脚や腕など、一般的な毛量や毛質の場合、12回以上の施術回数を目安としており、期間にすると3カ月以上です。
VIOやヒゲに関しては、12回程度で満足できる方もいれば25回以上照射してようやく納得できる方もいます。期間にすると半年以上かかってしまうため、他の部位よりも時間が必要です。
早く終わらせたいからといって施術のスパンを短くしても、他の部位と同様に火傷や炎症などのトラブルを起こしてしまう可能性があるため避けましょう。
まとめ
セルフ脱毛だけではなく、脱毛サロンやクリニックにおいても施術スパンは決められています。これは、効率良くムダ毛ケアを進めるだけではなく、肌の負担を軽減させたり無駄打ちしたりしないようになどの理由からです。
施術スパンを守ってコツコツ継続してお手入れすることが、抑毛効果を得られる近道でもあります。施術回数や期間には個人差がありますが、満足できる結果を得られる日を楽しみに、定められたスパンを守ってお手入れを続けましょう。