早く脱毛を終わらせたいという気持ちから、セルフ脱毛をやりすぎてしまう方がいます。セルフ脱毛をやりすぎてしまうと、肌トラブルを招く原因になり危険です。
また、VIOのセルフ脱毛のやりすぎにも注意しなければなりません。ただ単にツルツルにすればいいという部位ではないからこそ、やりすぎを避けて慎重にセルフ脱毛を進めましょう。
今回は、セルフ脱毛のやりすぎについて適切な頻度も併せて解説します。肌トラブルが起きた際の対処方法にも触れているのでぜひ参考にしてみてください。
セルフ脱毛のやりすぎは肌トラブルの原因になる
セルフ脱毛サロンや家庭用脱毛器を利用して行うセルフ脱毛は、やりすぎてしまうと肌トラブルの原因になるため注意が必要です。
脱毛器の光は、ムダ毛に反応すると熱エネルギーに変化して毛根や毛包にある発毛組織にダメージを与えます。そのため、肌へ負担がかかっているのが実情です。
考えられる肌トラブルは、火傷や炎症、日焼け後のようなヒリヒリとした痛み、乾燥、かゆみなどが挙げられます。乾燥に関しては、症状がひどくなると粉吹きやひび割れなども起こしてしまい、セルフ脱毛できる肌状態ではなくなります。
火傷などは色素沈着してしまう場合もあり、きれいな肌を目指してセルフ脱毛しているのに本末転倒になるため、やりすぎには十分注意しましょう。
セルフ脱毛の適切な施術頻度
では、セルフ脱毛の適切な施術頻度はどの程度なのでしょうか?結論からいうと、利用するセルフ脱毛器によって異なるのが実情です。
今回は、一般的なセルフ脱毛の適切な施術頻度について解説します。
毛周期に合わせることが大切!
セルフ脱毛を含む光脱毛やレーザー脱毛は、毛の成長サイクルである毛周期に合わせて行うのが一般的です。
毛周期は、以下のように「成長期→退行期→休止期」というサイクルを繰り返して生え変わりを行っています。
特に、IPL方式のセルフ脱毛は成長期の毛にしかアプローチできません。そのため、成長期の毛が多い期間に照射しなければ、効果的な脱毛は行えないためタイミングが重要になってきます。
しかし、目に見ている全体の毛のうち20%程度しか成長期の毛はないと言われており、脱毛のプロであっても成長期の毛を見極めることはできません。
毛周期に合わせるためには、ある程度ムダ毛が生えそろってくるのを待つと良いとされています。
2週間に1回程度を目安にしよう
毛周期に合わせるために、ある程度ムダ毛が生えてくるのを待つと言ってもどのくらいが適切なのか気になるところ。一般的な目安とされているのは、2週間に1回の頻度です。
セルフ脱毛を進めていくと、徐々にムダ毛が生えてくるペースが遅くなってきます。セルフ脱毛後半の期間は、成長期の毛を待つためも1カ月に1回、2カ月に1回と、施術頻度を空けて照射するように心がけることが大切です。
なお、家庭用脱毛器は3日に1回など高頻度で施術できる製品もあります。これは製品の照射出力の違いです。
照射出力が低い製品は高頻度で照射しても肌への負担が少ない反面、脱毛効果を実感できるのも遅くなる一面もあり、あまりメリットはありません。
使用頻度は男女共に同じ
セルフ脱毛器の使用頻度は、男女共に同じです。各セルフ脱毛器の推奨頻度に従って施術すれば問題ありません。
ただし、男性のムダ毛は女性に比べて太く毛量も多いため、同じようにセルフ脱毛していても脱毛効果の出る時期にズレが生じることがあります。
特にヒゲは処理してもすぐに生えてくるため、推奨頻度よりも短く施術してしまいがちです。しかし、肌トラブルの原因になるためおすすめできません。
推奨頻度もしくは2週間に1回といった一般的な適切な頻度を守ってセルフ脱毛を続けましょう。
VIOのセルフ脱毛はやりすぎると後悔することも
デリケートゾーンであるVIOをセルフ脱毛する方も少なくありません。エチケットのひとつとして、今は女性だけではなく男性もVIO脱毛をする方が増えているほどです。
VIOは、他の部位と違ってセルフ脱毛の方法が異なります。セルフ脱毛のやりすぎで後から後悔する方もいるため、十分に注意して行いましょう。
VIOのセルフ脱毛のやりすぎで後悔する主な理由を3つ紹介します。
薄くなりすぎて他人の目が気になる
VIOのセルフ脱毛をやりすぎると、当然ですがどんどん毛量は少なくなっていきます。毛量を少なくしたい場合、数回全体的に照射することになりますが、やりすぎるとイメージよりも薄くなってしまう場合があり危険です。
薄くなりすぎると、温泉やサウナなどで他人からの視線が気になるかもしれません。ハイジニーナなど、VIO脱毛は一般的になってきてはいるものの、まだ馴染みのない方も多くいます。
他人の目が気になる方は、薄くなりすぎないように1回の施術を終えたら生えそろうまで様子を見てから、セルフ脱毛を続けるか見極めましょう。
元の毛量や形に戻すことができない
VIOは、毛量や形をセルフ脱毛で整えることができます。希望の形と毛量にするためには、少しずつ毛の生え方などを確認しながら施術する必要があります。
早く脱毛を終わらせたいからといって無闇に照射してしまうと、形がおかしくなってしまったり薄くなりすぎてしまうかもしれません。
失敗したから元に戻したいと思っても、脱毛前の毛は戻ってこないため注意しましょう。
パートナーから不評な場合もある
VIO脱毛は、パートナーがいる場合は希望を聞くことも大切です。ハイジニーナにしたいと考えていても、パートナーは自然なVIOを望んでいるかもしれません。
また、脱毛完了後にパートナーができたときも不評である可能性はゼロではありません。
誰しもがきれいに整えられたVIOを望んでいるとは限らないため、事前に相談したり打ち明けたりなどの配慮を大切にしましょう。
セルフ脱毛をやりすぎて肌トラブルが起きたらどうする?
すでにセルフ脱毛をやりすぎてしまい、肌トラブルを起こしてしまっているなら、以下の3つの対応を取りましょう。
そして、今後はセルフ脱毛のやりすぎには注意してお手入れを続けてくださいね。
セルフ脱毛を中止する
まずは、セルフ脱毛を中止しましょう。肌トラブルを起こしている部分に照射すると、さらに肌状態が悪化します。
照射レベルを低めたとしても、肌への負担を考えると中止するべきです。
肌トラブルが起きていない部位は照射しても構いませんが、あまり間隔が空いていない部位は避けましょう。
冷却と保湿を念入りに行う
セルフ脱毛後に肌トラブルが起きた場合は、肌を鎮静させるために冷却から行います。冷却する際は、タオルで巻いた保冷剤を患部に当てましょう。冷たい水で濡らしたタオルでも構いません。
十分に冷やしたら、バリア機能を高め乾燥を防ぐためにボディローションとボディクリームでしっかり保湿してください。
翌日以降も、火照りや痛みなどがあるときは冷却から始めて、入念な保湿を行いましょう。冷却の必要がなくなっても、外部の刺激から肌を守るために保湿はそのまま続けてください。
改善されない場合は皮膚科に相談
セルフ脱毛を中止して、冷却と保湿を行っても肌トラブルが改善されない場合は、皮膚科に相談しましょう。受診する際は、肌トラブルの経緯を伝えてください。
まとめ
セルフ脱毛は、適切な頻度を守って行うことが大切です。2週間に1回だと物足りないと感じるかもしれませんが、逆にやりすぎてしまうと肌トラブルを招くことになります。
肌トラブルが起きたら、セルフ脱毛を中止することになり、脱毛を進めることができません。さらに、色素沈着などの原因にもなり、きれいな肌を目指しているのに残念な結果になることも。
セルフ脱毛はやりすぎに注意しながら、少しずつ進めていきましょう。