セルフ脱毛は自分で施術を行うため、トラブルが起きてしまうリスクはゼロではありません。特に、セルフ脱毛が初めてのムダ毛ケアだった場合、どのように対応すればいいか分からず不安になる方もいるでしょう。
とはいえ、セルフ脱毛は正しくお手入れすればほとんどのトラブルを避けることが可能です。
今回は、セルフ脱毛で起きることが考えられるトラブル内容や、トラブルを避けてお手入れするポイント、効果などを解説します。
セルフ脱毛で起きやすい5つのトラブル
セルフ脱毛は、残念ながら100%何もトラブルが起きないとは断言できません。セルフ脱毛サロンや家庭用脱毛器は、専門知識や技術を身につけたスタッフではなく自分で照射します。そのため、想定していなかったトラブルが起こる可能性もあるでしょう。
今回は、主に想定できるセルフ脱毛のトラブルを5つ紹介します。
照射レベルが高すぎて火傷をしてしまう
セルフ脱毛器は、肌や毛の状態に合わせて照射レベルを調整してから照射するため、設定を誤って火傷する恐れがあります。
セルフ脱毛器の種類にもよりますが、メラニン色素に反応する光を照射するIPL方式の場合は、ムダ毛だけではなく肌にも熱がこもりやすいため注意が必要です。
特に、ムダ毛の量が多いVIOや脇、ヒゲなどは、照射レベルが高すぎるとダメージを受けやすく火傷のリスクが高まります。照射レベルは、肌やムダ毛の状態に合わせて適切に調整するように心がけましょう。
肌トラブルを起こしてしまう
適切な照射レベルで照射していても、赤みや発疹、腫れ、乾燥など、肌トラブルを起こすリスクもあります。熱を与えてムダ毛の成長を抑制するため、肌への刺激や負担をゼロにすることはできません。
肌トラブルが起きたまま何もせずに放置してしまった結果、色素沈着を起こしてしまったケースもあります。肌が弱い方や敏感肌の方などは、さらに照射レベルを低くして照射するなどの対応が必要になるでしょう。
照射時の痛みが強い
セルフ脱毛を始めたばかりのときや部位によっては、照射時の痛みを強く感じる場合があります。強い痛みを感じるのは、VIOや脇、ヒゲのような毛量が多く毛が太い部位、皮膚が薄く骨が近い膝や肘、産毛の多いうなじなどです。
セルフ脱毛器によっては、痛みが少ないことを売りにしているものもあります。しかし、痛みの感じ方は個人差があるため、全ての人に当てはまるとは限りません。
セルフ脱毛を行うときは、ある程度の痛みはあるものだと認識してお手入れを進めましょう。
効果が実感できない
一定期間セルフ脱毛を継続しているにもかかわらず、抑毛効果を実感できない場合があります。これは、脱毛サロンやクリニックに比べて、自分で照射するセルフ脱毛は出力が低く調整されているのが原因のひとつです。
出力を低くすることで、トラブルの起きにくいセルフ脱毛が行えるようになってます。コツコツと継続する必要があるため、短期間でお手入れを終わらせたい方はセルフ脱毛以外の方法を選ぶとよいでしょう。
なお、脱毛サロンであってもすぐに抑毛効果を実感できるとは限りません。また、毛量や毛質などは個人差があるため、効果が出てくるまで時間がかかるケースも多くあります。
照射漏れが起きる
セルフ脱毛は全て自分で照射するため、スタッフが施術に入るときと比べて照射漏れが起きやすいのがネックです。照射漏れが起きると、施術後ムダ毛が生えそろったときに明確なムラが目立ってしまう場合があります。
手の届きにくく照射範囲の広い背中や腰などは、自分で確認しながら照射することが難しいため、照射漏れが起きやすいでしょう。
セルフ脱毛は効果がないというのは間違い
脱毛サロンやクリニックよりも出力が弱いという点で、セルフ脱毛は効果がないと感じる方は一定数います。しかし、セルフ脱毛は効果がないというのは間違いです。
なぜ間違いなのか、2つの理由を見てみましょう。
脱毛サロンと同じ光脱毛器によるお手入れができる
セルフ脱毛は、脱毛サロンの光脱毛器と同じ仕組みでお手入れできます。セルフ脱毛器も、脱毛サロンの光脱毛器と同じように、ムダ毛を抑制する効果を持つ特殊な光を照射してお手入れするものです。
出力は低く調整されていても、仕組みは同じであるため、全く効果がないということはありません。
例えば、脱毛サロンでは、12回程度がお手入れ完了の目安回数となっています。セルフ脱毛の場合は、12回では納得できず18回程度の照射が必要になるといったような効果の違いは想定できます。
セルフ脱毛でお手入れする際は、脱毛サロンよりもコツコツと気長に継続していくことが求められると考えておきましょう。
セルフ脱毛と脱毛サロンの違いや、セルフ脱毛のメリットなどをコチラのページにまとめているので参考にしてみてください。
セルフ脱毛サロンは脱毛サロンと同レベルの脱毛器を使用できる
セルフ脱毛は、セルフ脱毛サロンと家庭用脱毛器の2つから選択できます。家庭用脱毛器は自宅で照射するため、出力は低く調整されていますが、セルフ脱毛サロンは業務用の光脱毛器でお手入れ可能です。
家庭用脱毛器よりも出力は高く調整されていることも多く、脱毛サロンと大きく変わらない施術を行えます。家庭用脱毛器でお手入れしても思ったような効果が見られないときは、セルフ脱毛サロンを利用すると良いでしょう。
セルフ脱毛サロンについては、コチラのページにまとめているので、併せてご覧ください。
セルフ脱毛のトラブルを避けるお手入れ方法
セルフ脱毛のトラブルを避けるためには、家庭用脱毛器の取扱説明書やセルフ脱毛サロンの案内と説明を忠実に守ることが一番大切です。
主に守るべきポイントを含めて、トラブルが起きるリスクの少ないセルフ脱毛の方法を5つ紹介します。
使用可能の範囲を確認する
セルフ脱毛器は、使用できる範囲が決まっています。家庭用脱毛器の取扱説明書やセルフ脱毛サロンの案内などに、使用できる部位は記載されているため、必ず最初に確認しましょう。
特に、顔とVIOは「鼻から下のみ」「Vラインのみ」といったように、使用できる範囲が細かく指定されていることが多くなっています。自己判断で使用できない部位に照射すると火傷や炎症などを起こす恐れがあるため、必ず使用範囲は守りましょう。
冷やしながら照射する
セルフ脱毛器で照射すると、熱さや痛みなどを感じることはめずらしくありません。熱さや痛みを軽減させるためには、タオルで包んだ保冷剤などでしっかり冷やしながら照射することが大切なポイントです。
セルフ脱毛器のなかには、肌を冷やしながら照射できる冷却機能が付いているものもあります。さらに、セルフ脱毛サロンの業務用の光脱毛器は、肌を保護するジェルを塗ってから照射するものが多いため、家庭用脱毛器よりも刺激を感じない場合もあるでしょう。
ほくろやタトゥーなどは避けて照射する
ほくろやタトゥー、痣などは、光が反応して火傷や炎症などを起こす恐れがあるため、保護シールを貼って照射しましょう。保護シールは、白い丸シールや絆創膏などで代用しても構いません。ほくろなどの色素が表面に出ないように重ねて貼りましょう。
詳しくは、コチラのページにまとめているので併せてご覧ください。
日焼けしないように対策する
日焼けしている肌にセルフ脱毛器の光を照射すると、火傷や炎症を起こしやすく危険です。また、日焼けの状態がひどくなると照射時に強い痛みも感じるため、肌状態が落ち着くまでセルフ脱毛を休まなければなりません。
セルフ脱毛を開始したら、日焼け止めクリームや日傘、UVカット加工している衣類などを使って、日頃から日焼け対策をしましょう。特に、うなじやデコルテなどはうっかり日焼けをしやすいため注意してください。
保湿ケアを怠らない
セルフ脱毛後は、熱により肌が乾燥しやすくなっています。また、外部の刺激から肌を守っているバリア機能も低下しているため、肌トラブルも起きやすい状態です。
肌を守るためにも、セルフ脱毛を終えたら毎回必ずボディローションとボディクリームなどを使って保湿ケアをしましょう。普段あまり保湿ケアをしないような脇やVIOなども、照射したら忘れずに保湿してください。
また、水分量の多い肌は抑毛効果が高まるため、お風呂上りなど日頃から保湿ケアをこまめに行いましょう。
まとめ
セルフ脱毛はプロではなく自分で施術を行うため、取扱説明書や案内などを見て使い方や使用できる範囲などをしっかり守りましょう。特に、以下の点は注意してください。
- 照射できる範囲を守る
- 照射レベルは適切に調整する
- 冷やしながら照射する
- ほくろやタトゥーなどは避ける
- 日焼け対策を忘れない
- 日頃から保湿する
また、肌トラブルが起きたときは皮膚科の受診も視野に入れておきましょう。皮膚科であれば、肌の症状に合わせて適切に処置してもらえます。脱毛サロンやクリニックとは違って、注意するべきポイントが多いですが、気軽にムダ毛ケアを行いたい方にはおすすめの方法です。今回の内容を参考に、トラブルのないセルフ脱毛を行ってくださいね。